サバスのMTMYのレビュー・感想・評価

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精神病理学のデイヴィッドが検査担当することになったのは、殺人罪で裁判中のマッダレーナ。彼女は400歳の魔女だと主張を続けていた。デイヴィッドは妻クリスティナをよそに、マッダレーナのミステリアスで魅惑的な存在にはまり始めてしまう。彼は十七世紀の魔女裁判で処刑されようとするマッダレーナの夢をみ、彼の生活は夢と現実の二つの世界の間をさまよい始め、次第に自分自身を見失っていく。
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一目惚れした瞬間に恋した相手が360°横回転し続ける映画です(※)

いつか渋谷TSUTAYAに行った時にVHSが面で置いてあって気になっていた作品。
一言に「破滅的な愛」というにはクセがありすぎる、たしかにすごい作品でした。

冒頭、森の中で只者ならないざんぎり頭の女の影があるかと思えば背後で炎が燃え盛り、、時は17世紀、「こいつは針を刺しても血が出ぬ…魔女だ」と役人たちに全裸をプスプス刺される彼女を前に、「俺も病持ちだ」と手を挙げて周囲のドン引きそっちのけで唐突に彼女に接吻をする男…の夢。

魔女狩りシーンが出てくるので、ほんとうにこのマッダレーナは現代に生きる魔女で、青年医師がその不思議な力に魅せられて破滅していく話、、っていう風にも見えるけれど、
“精神”世界という答えの無いあやふやで深い”沼”に、医者としてではなく1人の男(ヒト)としてハマっていってしまう様子が幻想的に描かれてるように思えました。

「恋に落ちる」ことは、科学や研究では証明できなくて、いかに深く破滅に陥りうるものであるかっていう事情を生々しいファンタジーにしたら、こう。。なのかなあ

長回しというか、長回しじゃないんだけど、ずっと追っかけっこして狂ったりするので絵的な変化が少なく、体感50分くらいでした。そのぶん、その映像のもつパワーがなんだかわけわからないけど強いので圧倒されます。

コンテンポラリーダンスが凄く出てくるので、なんだか #ルカグァダニーノ の #サスペリア を観ている気分になりました。あれも魔女でしたし、、、、

あと、#ベアトリスダル は #ジムジャームッシュ の #ナイトオンザプラネット の盲目の女性乗客役ぶりに観ました。印象が全く違うのでびっくりしました。