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あぶない週末
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『あぶない週末』に投稿された感想・評価

感謝祭をシカゴに住む母と過ごす為に迎えに来た、母の労働者階級の恋人ダッチと生意気な息子ドイルのトラブル続きの旅を描いたジョン・ヒューズ脚本のロードムービー系コメディ。主演は日本では知名度低めながら本国では有名らしいTVドラマ『Married With Children』のエド・オニールとイーサン・エンブリーで監督は『クロコダイル・ダンディー』のピーター・ファイマン。

エド演じるダッチがイーサン演じるドイル(周りからも孤立してる感じ)の寮へ迎えに行くと、いきなりボコボコに。離婚した父親が好きなドイルは最初から旅に乗り気ではなく、車の中で暴れるわシガーソケットでダッチを火傷させるわと反抗的で、罰として冬の夜の荒野に置き去りにすると仕返しと言わんばかりに車を奪い&オシャカにしヒッチハイクをする羽目に。

こんな展開からしてヒューズが手掛けた『大災難P.T.A.』に似てるのですが、例えば喧嘩をする際はダッチがドイルにストリートファイトのやり方を教えたり、ヒッチハイクする際は「いかにも可哀想な人を演じるんだ」と間抜けな見本を見せながら教えたりと少しずつ絆を深める所が描かれており、ダイナーに行っても相変わらず選民意識が強いドイルに対し「(大人の特権は)お金を持ってて飯が食えることだ」と言ってダッチだけ食事したり、車に乗せてくれた親切なコールガール達が実は泥棒で(←足でハンドルを操作しながら器用に財布を盗む様が笑える)、「あんなに優しかったのに!」とドイルが嘆く辺りは決して都合が良くない社会の厳しさも感じ取れ好印象。

ドイルが助けを求め実の父親に電話するも、出た相手にショックを受けてからは二人の距離はグッと縮まり、その後の乱暴な警備員達を本物に近い見た目のおもちゃの銃を使いサイコパスな子供とそれを止めようとする父親を演じてビビらせる連携プレイは「あくまで演技だよ」と言わんばかりのお互いの目線や表情も相俟って面白いし、転がり込んだホームレスシェルターではドイルのいかにもおぼっちゃま君的な食事作法が周りから浮きまくってたり、ダッチの一定の時間を置いて轟音を立てるベッドで笑いを誘いつつ、寝静まった部屋でドイルが夫が失業した黒人女性に声を掛けられダッチを父親だと言う(正確には頷く)所では寝たふりしてそれを密かに眺めて嬉しそうにするダッチが印象的。

ドイルの実の父親に「お見舞い」した後のダッチの完全否定するわけでもない台詞も絶妙で、ドイルも社会の厳しさと優しさを経験したことで最初とは全然違った印象に。公開当時は興行的にも失敗したそうですが、それが信じられない位の90年代らしいハートウォーミングな作品に仕上がってます。

序盤に車の中に居るドイルの前でロケット花火を飛ばしまくるダッチのエンタテイナー的振る舞いも好きな箇所。3rdカマロに乗るコールガールの一人はE.G.デイリーという名前で歌手活動もしているエリザベス・デイリー。
 「口に詰めたパンツは 洗ってあったかな」

 両親が離婚し、母方に引き取られた少年ドイルは、名門寄宿学校で学んでいる。
 生意気で理屈っぽく、父親が資産家ということもあり、労働階級者を見下している。そのため、学校には友達と呼べる相手はいなかった。
 そしてドイルは、金持ちの父親と別れた母親に対し、反感を抱いていた。
 逆に母親はドイルのことを心から愛し、感謝祭では一緒に過ごそうと考えていた。だがドイルは母の家に帰る気は毛頭ない。そんなドイルを迎えに行ったのは、母親の恋人で労働階級者のダッチだった。

 生意気なク〇ガキと、いろんな意味で大人なオッサンの二人が織りなすロードムービー。
 ドイルのひん曲がった性格を、ダッチが荒療治で変えていく展開。
 なにかにつけダッチに反発するドイルだが、ほとんど動じない、というかむしろそのシチュエーションを楽しんでいるかのようなダッチのペースに次第にのみ込まれていく。

 ダッチがドイルを、子供だからといって決して甘やかすことなく、同じ男として接する点が非常に良い。𠮟り方ひとつとっても、本当にドイルのことを思って叱っているのがよくわかる。
 そんなダッチに少しずつ心を開いていくドイル。途中で寝泊まりしたホームレス用の施設での会話には目頭が熱くなった。

 終盤で、ダッチがドイルの父親に言い放つ台詞がかっこいい。
 そしてラストのドイルのあの笑顔。なんだかんだ言っても、普通の年頃の少年だったんだね。

 邦題の意味はよく分からないが良作。
Ohu
5.0
個人的に大好きな一本。あろうことか、タイトルを忘れてしまい知恵袋に質問して判明(原題がDutchに変わってる?)相反する義父で労働者のダッチと、再婚相手のクソ生意気なエリート志向の息子ドイルがトラブル続きの旅のなかで徐々に絆を深め合い、成長していくロードムービーで、今も心に残っている素晴らしい映画です。近年ではこういったハートフルヒューマンドラマが減って来ていて、寂しくも思います

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