南北戦争中、南で機関士をやっているキートンが北軍に列車とたまたまその列車に乗っていた恋人を奪われてしまい、奪還のため奔走する、というお話。
たった一人で軍隊に挑むというそれだけ聞くとなんだか『コマンドー』みたいな話なんだけど、アクションバリバリのものすごい大スペクタクル!というわけではない。メインは汽車どうしの追いかけっこではあるものの、わりとゆったりとしたペースで走るので火花を散らしてチェイスしたりとかはしないんだけど、かといって退屈だというわけではなくて、相手に追いつかれないために考え得るありとあらゆる妨害をしまくるのが面白い。キートンの映画はそういったアイデアを矢継ぎ早に連発してくれるところが魅力だよなぁ。
(2015.127)