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アマチュアのharuのレビュー・感想・評価

アマチュア(1979年製作の映画)
3.0
娘の成長を記録するため、8ミリカメラを買ったモシュ。会社の上司から祝典を撮ってほしいと依頼されたことをきっかけに、映画作りに没頭していく。

初めて撮った映画が高評価だったことで、わかりやすく調子に乗る主人公。当時は珍しい8ミリカメラに、ご近所さんも会社の同僚も興味津々。やがて完成した彼の作品に救われる人も現れたりして、彼は映画作りにのめり込みます。
一方で奥さんや上司はちょいちょい忠告をします。ところが映画で頭がいっぱいの主人公には届かない。奥さんと娘との平穏な生活だけを望んでいたはずが、気づけば彼にはカメラ以外何も見えなくなってしまう。
共産主義下のポーランドでは、「ありのまま」に晒されるとマズイことも多かった。叩けば埃が出るのはエライ人だけじゃない。正直に生きることは必ずしも良いことではなく、場合によっては誰かを傷つけてしまうこともある。だけど誰かを傷つけてでも極めるのがプロ。
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