記録。
ジャンベのリズムが凍った心を溶かしてく。切ない友情と愛の物語。
名バイプレイヤー、リチャード・ジェンキンスの初主演作。「ミルク」のショーン・ペンとアカデミー主演男優賞を競ったのも納得の名演を見せてくれる。
人物描写の緻密さに裏付けられるリアリティが凄まじい。デフォルメの抑えられた登場人物たちの関係性は、ムズムズしたりニヤニヤしたりと、観てるこちらの感情を大いに刺激してくる。
移民に関するアクシデント。
911前後でガラリと様相が変わったと言及される、難しい問題。何も悪いことはしていない。が、センシティブにならざるを得ない社会の事情も痛いほど分かる。
やり場のない思い。
ウォルターはこれからも思いと共にジャンベを叩き続けるのだろう。