ペコリンゴ

心みだれてのペコリンゴのレビュー・感想・評価

心みだれて(1986年製作の映画)
2.5
記録。
結婚は〇〇の始まり。

『めぐり逢えたら』『ユー・ガット・メール』のノーラ・エフロンの実体験を元にした恋愛ドラマ。監督は『卒業』のマイク・ニコルズ。

料理評論家のレイチェルとコラムニストのマーク。共に離婚歴のある2人は出会ってたちまち恋に落ち、全開マリッジブルーをなんとか乗り越え結婚。子宝にも恵まれ、平凡で幸せな生活を送るレイチェルであったが、マークの不倫が発覚し…。

いや、ゴメンなさい。
全っっ然、合いませんでした。

というのも、終始レイチェル目線、というかノーラ・エフロン目線で綴られるのは別にいいとして、根本的にどーでもいいお話に感じちゃったから。

他人の恋愛なんて本来どーでもいいんですが、それをどーでもよくないように見せてくれる恋愛映画は嫌いじゃありません。ていうかむしろ割と好きです。でもこの作品は最後までどーでもよかった。

実話ベースということで、レイチェルにはノーラが多分に投影されてるんでしょう。ではマークはというと、ウォーターゲート事件を暴いた記者でノーラと結婚していたカール・バーンスタインのようで。

不倫は当然良くないことなんですけど、大衆に向けた作品でそれを告発する(意図があったかは別として)のってちょっとやり過ぎでは?って思っちゃう。

とはいえ、メリル・ストリープとジャック・ニコルソンの夫婦ってのはゴージャスだし、何気にケヴィン・スペイシーのデビュー作でもあって資料的価値は感じました。ニコルソンの顔面パイ姿も拝めるし。

女性、それも浮気された経験のある方ならレイチェルに感情移入できて楽しめるかもしれません。