B5版

キューティ・ブロンドのB5版のレビュー・感想・評価

キューティ・ブロンド(2001年製作の映画)
3.5
だいぶ古い映画ですが、正統派の女性のエンパワメント映画です。
今年に最新作もやるそうで。
次回作が待たれた気持ちもわかります。
2001年の作品ながら、主人公像が全く古臭くなく好感度高い。
彼氏に捨てられても憎まないし、今カノに意地悪されても倍返ししないし、相手に無償のパワーを分け与える、破天荒なポジティブにより周りが変化していくところがティーン向けの王道主人公として魅力的で、思わず応援したくなる。
言動自体はラブコメらしく常にコントなやりとりだが、序盤では熱中してるジャンルへの確かな審美眼と流れるようにキラーフレーズで大人を黙らせるような、天職への予感を感じさせ方も上手。
 
最後まで言動はアホっぽいんですがそこが矯正されずありのままを受け入れられることで、誰に馬鹿にされる筋合いなんてない、世間が決めた「自分の姿」に負けずに自らの決めた道を選んで欲しい、という真摯なメッセージの映画になってました。

2022年の価値観で見て残念なのが、ブロンドはアーパーというステレオタイプを打ち破るのなら、いかにもな見た目と言動のゲイの偏見を登場させるべきではなかったところ。
あらゆる虚像をぶっとばす!がブラッシュアップされた最新作のモチーフだと嬉しい。
B5版

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