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聖なる嘘つき/その名はジェイコブのHKのレビュー・感想・評価

3.3
ユダヤ人居住区「ゲットー」ではラジオは持ち込み禁止、戦況はもちろん外部の情報は一切入って来ない中、ユダヤ人たちは飢え苦しみ絶望的な生活を送っています。
そんな中、ジェイコブはラジオを隠し持っていることにして、みんなの希望を絶やさないよう嘘のニュースを流すことにしますが・・・

主人公であるユダヤ人のジェイコブをロビン・ウィリアムズ(当時48歳)。
同じゲットーの住人にアラン・アーキン、ボブ・バラバン、リーヴ・シュレイバーなど。
医者の顔に見覚えがあると思ったら、やはり戦時中のユダヤ人虐殺を描いた『ミュージック・ボックス』の主人公の父親役(アーミン・ミューラー=スタール)でした。今回は立場が逆です。

ゲットーで子どもを匿いながら暮らす主人公はロビン・ウィリアムズ版の『ライフ・イズ・ビューティフル』といったところ。
ウィリアムズが主演だけでなく自ら製作総指揮まで兼ねた力作ですが、とても評価の高い『ライフ・イズ~』より後にできた上、似たところがあるのはどうしても不利。

架空のラジオの音声をそれらしく表現するパフォーマンスなんてウィリアムズにとってはお手のモノなんでしょうが、今回はちょっと中途半端に感じました。
匿うことになる女の子は可愛いし、役者も揃ってるし決して悪い作品ではないと思いますが、残念ながら私としては凡庸な印象で終わってしまいました。
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