Jaya

にあんちゃんのJayaのネタバレレビュー・内容・結末

にあんちゃん(1959年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

炭鉱部落で両親亡くした在日朝鮮人の四人兄妹が生きていくお話。マイルドな佐賀弁が違和感なくて心地よかったです。

高一がえらく良い演技でした。かなり大人びたキャラですが、わざとらしさが全くなかったです。他の三人も良かったですが、末子は表情固かったかなあ。

相当な貧しさながら、人々が生き生きと描かれていて、同情や憐憫を抱かせないつくりが素晴らしい。坂田のババアと金山がかなりいい味出してました。末子からの視点が確保されていて、その加減が物語を深めていたように思います。

ボタ山の映し方が美しく心に残り、兄妹たちの生き方が古典的ではありながら、全く飽きさせず素朴なかたちで映し出された名作でした。
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