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ハート・ロッカーのkuuのレビュー・感想・評価

ハート・ロッカー(2008年製作の映画)
3.5
『ハート・ロッカー』
戦時下のイラク・バグダッドで爆発物処理に従事する特殊部隊(EOD)の活躍を描いとりますし、サスペンス・ドラマかな。
話は、04年夏のことっすが、これまでに870以上の爆発物を解体処理しとるジェームズ2等軍曹がEODの新らしいリーダーとして赴任してくる。
部下となったサンボーンとエルドリッジはあと39日でEODの任務から外れる予定やった。
恐れ知らずのジェームズにより、これまで以上の危険にさらされることになるぅ。。。
第82回アカデミー賞じゃ作品賞以下6部門を受賞。
監督のビグローは女性で初めての監督賞受賞者となったんやそうです。
イラク戦争を舞台にした本作品てのは、政治論争を避けてて、真実性とキャラに集中すっことで、 観てる側をバリバラエリート米軍爆発物処理班のドタバタへと巧みに導いてく内容す。
エピソードを段階的に重ねとって、 個人の情報を少~しずつ明らかにすっことで、監督は戦争の本質でじゃなく、兵士の本質を示してるかな。
兵士たちは、危険やヒーロー的行為や、 メンタル面やフィジカル面での挑戦、ほんでもっての勝利への習慣的な衝動てのを持つことで、平時じゃ傷ついた可哀想な人間となっちまうけど、それと同んなじ衝動てのが戦闘時の男たちを絶対的なモンで満たしてる。
戦争てのは 『地獄』かもしれへんが、 ウィリアム・ジェームズにとってはそれでも天国に最も近いものなんやろな。
J・T・サンボーン軍曹役のアン ソニー・マッキー、
オーウェン・エルドリッジ技術兵役のブライアン・ジェ ラティ、
マット・トンプソン軍曹役のガイ・ピアース
とかの俳優陣がレナーを見事に援護しているかな。
レナー演じる主人公が典型的な 『ムービーヒーロー』としてピンチの絶体絶命状況に挑む姿から、観てる側は喜びに似た感じを得るけど、
観てる側は、己如く観察を通して、ヒーローと愚か者は同じやと云うことをを知り、映画の危機に瀕する野郎どもがどんなに楽しいものか記憶することになるんちゃうかな。
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