犯人は5人の中にいる！？

アントワネッテ・ブーマー監督、バリー・アトスマ、フェジャ・ファン・フェット等の共演によるオランダ製作のミステリで、2008年のベルギー製作、エリク・ヴァン・ローイ監督による『ロフト.』のリメイク。
不倫相手の密会場所として、5人の男が共有していた秘密のロフトで女性の全裸死体が発見されたことから、犯人捜しを行う男等の姿を描く。
オリジナルは未見であるものの、2014年のハリウッド版リメイク『パーフェクト・ルーム』は鑑賞済み。
主人公となる5人の男を、バリー・アトスマ、フェジャ・ファン・フェット、イェロン・ファン・コニングスブルッヘ、ハイス・ナバー、ヒコ・ケンザリが演じており、基本的には、ロフトで発見された死体を目の前に、5人の男が会話劇を繰り広げ、時折、それぞれの回想シーンが挿入されるスタイルで展開するため、その流れは先日劇場鑑賞した『告白、あるいは完璧な弁護』と似通ったものとなっている。
前述のように、オリジナル版を観ていないので、それとの比較はできないが、本作品より後にリメイクされたハリウッド版とは、プロットといい、キャラクターといい、非常に近い仕上がり。
それもそのはず、オリジナル、ハリウッドリメイク版のいずれも監督を務めたローイが、本作品でも一部演出も手掛けているとのこと。
愛人と逢瀬を重ねるために、秘密裡に共通の部屋を借りるなんて、いろいろな意味で、夢のようなシチュエーションなのだが、そんな状況が、もろくも崩れ去り、男の弱さが前面に出てくる展開は、情けない限りであるとともに、限られた登場人物の中で綿密に練られた脚本は、ミステリ好きには堪らない一作。

運命はリンクする。

⚪概要とあらすじ
2010年のオランダのミステリー映画で、2008年のベルギー映画『ロフト.』のリメイク。

高級マンションの最上階にあるロフトルームを5人の男たちが共有していた。 彼らは妻や恋人に内緒でこの部屋を秘密の情事部屋として遊び戯れていたが、ある日の朝、部屋に入るとベッドに手錠をかけられて血まみれで死んでいる女を発見する。 慌てて集まった5人の男たちは死体を前にお互いのアリバイを探りながら犯人探しを始める...。

⚪キャッチコピーとセリフ
“犯人は5人の中にいる!?”

｢役立たずだもの｣

⚪感想
本家のベルギー版、リメイクのアメリカ版、同じくリメイクで今作のオランダ版と全体的にスコアが低めで、どんでん返しと言われていたけど観ていなかった作品。

かなりご都合主義のミステリー作品。

2時間近くあるものの無駄に感じるシーンが多い。それなら登場人物の夫婦関係もっと掘り下げて欲しかった。

後半のシーンを冒頭に持ってくる作りは好きだけど映画の内容に合わないラストとポップスっぽいエンディングが謎。ちょっと怖い。

ミステリーやサスペンスで特に重要なのは犯人だと思うんだけど知ったところで面白みはなかった。
浮気しているんだからみんな逮捕されろぐらいの感覚になってくる。

どうでもいい関係者と何故かみんな集まるパーティどうにかならないのかな。

ジャケットの死体の感じと映画の死体の配置とか血とか全然違うのが気になる。

リメイクの仕方で面白くなりそうな気もするけれど、するまでの魅力があるかと言われれば微妙な。
いつか本家とアメリカ版を観ようと思う。

私が勝手にリメイクして監督とキャストを決められるのなら
監督︰デヴィッド・フィンチャー
マティアス︰ブラッドリー・クーパー
バルト︰ベン・アフレック
トム︰ホアキン・フェニックス
ウィレム︰ケビン・スペイシー
ロブ︰ケビン・ベーコン
にしちゃう。
年齢差的に難しいのでCGが必要だけども。

ミステリーしてたけどなんかなぁ。



⚪以下ネタバレ



深読みしすぎてロブは実はマティアスが好きで、マティアスを傷つけたサラにムカついて殺したんかと思ったら違った。

マティアスは友人の妻たちと寝てたし、ウィレムは酔うとべらべら喋るし、ロブは実は覗きをしていたし、トムはレイプしてたし、バルトはアンと浮気していたしみんな最低。

ロブの妻の糖尿病とか自殺したアンの妹がバルトの患者、建築家とかのくだり関係なかったのか。

⚪鑑賞
GYAO!で鑑賞(字幕)。

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まぁ ほぼほぼ自業自得な上 男どものエロに対してと隠蔽云々に対しての 巧妙さとずさんさのギャップが甚だしくて 何の感情移入も持てなかったな
ただホント 一観客として文字通り客観的に 次々と明かされる真実に "ヘェ〜"と囁きながらのエンディング 途中でやっぱどんな結果でも誰が黒幕でも"どうでもいいんじゃない"な気分にさせられちゃってるんだよね …
話自体はよくできてる気もするから もうちょい 共感できる復讐心とかさ スゲェ嫌な奴出すとか なんか引っ掛かりが欲しかったよね