恭介

ルワンダの涙の恭介のレビュー・感想・評価

ルワンダの涙(2005年製作の映画)
3.7
レンタル鑑賞

ルワンダの虐殺関連の映画や書物、ドキュメンタリーなどを観たら毎回思ってしまう

人間って、ここまで酷い事が出来るんだと

国家間の戦争も、もちろんそうなんだが
ルワンダの場合、或る日突然、隣人がナタ等の日常品で虐殺を始める
もちろん、女子供も容赦なし
そして、その殺された死者の数が半端ない

また、国連の対応についても
あぁ、やっぱり国連といえども何かメリットがないと行動しないんだなぁと、非常に
無力感をおぼえてしまう

そういう点において、ルワンダの虐殺は他の戦争や紛争とは異質で、人間って・・
と、考えてしまう

この映画も実話を元にしているので、最後まで観ても当然、映画的なカタルシスは全くない。それどころか、救いようのない現実を突きつけられる

ただ、エンドクレジットで本作の虐殺舞台となった場所で、辛うじて生き抜いた方々の写真が出てくる。しかも彼らは本作の製作スタッフとして働いている方々だ。
本当の修羅場を生き抜いた彼らの笑顔を観たら、かすかに救われた気持ちになった

世界のどこかで実際にあった事、だと言う事を教えてくれるだけで、観る価値はあるんじゃないだろうか
恭介

恭介