ルワンダの涙の作品情報・感想・評価

「ルワンダの涙」に投稿された感想・評価

ラール

ラールの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ホテルルワンダと比べても、後味の悪さや無力感が際立つストーリー。
エンドロールを見ると、作品の意義がよく分かる。
富裕層や中間層のルワンダ人が出てきた『ホテル・ルワンダ』と違い、海外青年協力隊でヨーロッパから現地の学校に教えに来た青年と、30年来この地に赴任している神父の目を通して、大部分の普通のツチ族がどの様な運命を辿ったのかを見せています。

冒頭から、子供同士の間でも、ツチ族の子供はフツ族から石を投げられたり、「ゴキブリ!」と罵られたり、
日常的にフツ族によるツチ族への差別がある事を見せ付けられます。

そして、この作品はイギリスBBC放送の制作なので、
『ホテル・ルワンダ』ではよく分からなかった大虐殺のきっかけも、作中に於いて、フツ族の政治家が同族である大統領を暗殺し、その濡れ衣をツチ族に着せることで大量虐殺を始めた事を、はっきりと明示しています。

現地に駐在する国連平和維持軍であるベルギー部隊は、たくさんのツチ族が助けを求めて逃げてきたにも係らず、
「自分たちは、ただ監視に来ているだけ。国連安保理事会で承認されない限り反撃は出来ない。武器は自衛にしか使用できない」と言うばかり。

BBCの記者までもが、「去年居たセルビア・ヘルツェゴビナとは違う。去年は現地の人と自分の母親を重ね合わせて泣いたけど、ここではアフリカ人が倒れているだけ。所詮他人事なのよ」と完全に諦めています。

そして青年も、ついに最後の決断を下す時がきます。
しかし、誰が彼を責められるでしょうか。
彼らが居た所からだって国際電話が繋がれば、救けを求めて掛けられるところに電話を掛けまくったでしょうが、普通の電話さへ繋がらない。
国内の教会に逃げ込んだ他の人々や、神父までもが殺されている様な状況なのですから。

とうとう「白人だけだ!」と見捨てられるツチ族が、
ベルギー軍に「我々を射殺してくれ」と頼みます。
もしベルギー軍が武器を残していったなら、彼らは迷わず、家族を愛するが故に、戦時下の沖縄の慶良間諸島の人々が採ったのと同じ行動を、ここでも犯した事でしょう。
少しでも子供を逃がそうとする、親の決断に泣きました。

ここまでの事が起こってしまうと、誰が彼の事を責められるでしょうか。
しかし、彼の採った行動は、彼が心ある人間であればある程、一生彼を苦しめる事になるのでしょう。
matsu

matsuの感想・評価

4.2
1994年に起きたアフリカのルワンダ大虐殺を描いた映画!!

残酷な場面多いが非常に考えさせられました!!

白人2人の目線から描く。キリスト教系の学校でジョーは教師としてルワンダの生徒たちと楽しく過ごしていた。その学校で神父をしているのがクリストファー。彼に対する皆の信頼は厚い。

フツ族出身の大統領の乗る飛行機がツチ族の人々により撃墜される。それをきっかけにルワンダ国内でフツ族がツチ族を皆殺しにする…大虐殺が始まる。

ジョーの勤める学校にツチ族が逃げ込むが、学校の周りをフツ族が囲む(隙あれば皆殺しにするつもり)。国連軍の兵隊は数十人いるが全く役に立たない。

学校内にいた国連軍の兵隊とその他の白人(ヨーロッパ人)たちはフランス軍が迎えに来て何とか脱出するが…

置き去りにされたツチ族の人々は白人の脱出後すぐに殺害される。

史実として、1994年にルワンダ虐殺で何十万人も殺害された。

こんな恐ろしい事がほんの28年前に起こっていたなんて信じられません。

ロシア人のウクライナ人に対する大虐殺が重なります。一刻も早いウクライナ侵攻の終焉を願います。
nor

norの感想・評価

-
ルワンダ。映画2本で知った歴史。
これも凄い衝撃だったよね😔
ぼ

ぼの感想・評価

4.5
実際に起きたとは信じがたい程、残酷で悲惨な出来事であったことが分かる。
ちゃお

ちゃおの感想・評価

4.0
ルワンダ共和国で起きたフツ族によるチタ族の虐殺の話。数日間ナタを振り上げる人が夢に出てくるくらい衝撃的な映像だった。落ち込む。同じ人間を「ゴキブリ」だと、ある意味洗脳していく様は、現在のコロナによる分断にも同じものを感じた。人は、自分が信じるものを信じてしまう。
(2022年22本目)
db

dbの感想・評価

4.1
94年にルワンダ共和国で起きた大虐殺の模様を、現地で取材したBBC記者の実体験をベースに映画化。事件に遭遇した白人の視点から、徹底したリアリズムで人の命の尊さと愚かさ、そして悲しみを描く。
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似た題材を扱った『ホテルルワンダ』は事前に視聴済みだったけれど、本作の方が、心に突き刺さったような気がする。

島国に産まれ育った日本人には到底分からることが出来ない民族紛争…。視聴していて終始やるせなさを感じざるをえなかった。
中村圭

中村圭の感想・評価

4.5
民族紛争 実話 南北問題 
わかりやすさ★★☆
ワクワク  ★★☆
泣ける   ★★☆
笑える   ☆☆☆
怖い    ★★☆
感動    ★★☆
✳︎ショック★★☆
かえで

かえでの感想・評価

4.0
ホテルルワンダを見てからのこの作品
残虐のシーンが多くて
涙が止まらなかった
いくらかわいいとか言ってても、
自分の命が大事
国連軍としてもこの悲劇は止められなかった。この悲劇の悲惨さを知る映画だった
キムチ

キムチの感想・評価

4.0
映画を見る前、後要メモ

ルワンダには昔より、
ツチ族、フツ族、トゥワ族が居た。
第一次世界大戦以前にドイツの植民地であったルワンダはその後ベルギーの植民地へ。
フツに比べて数の少ないツチ族は外見からして背が比較的フツより高く、頭の形も西洋によっていたため、ベルギー側の植民地統治を円滑にすべく、比較的、植民支配の際優遇扱いを受けていた。長きに渡るツチ族の優遇に不満を抱いたフツ族によるツチ族への大虐殺が起こったのが1994年
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