『発狂する唇』続編

って、前作の記憶ゼロなのでハチャメチャ過ぎる展開に最初は呆気に取られて観てました(笑)

あーそういえばアホ酷い脚本演出だったわw
第四の壁も余裕で超えてくるしww

でもカンフーシーンは異様にクオリティ高いの！

さっこさんオススメ有難うございます( ﾟ∀ﾟ)ﾉ



娘を誘拐されたと騒ぐサトミ。

が、夫キヨヒコ(阿部サダヲ)は
娘なんていない、人形のことなんだ
と言う。

そこに霊能者マミヤが現れ、なんやかんやしてたらエロ代議士にレイプされてしまった。

というのは夢？？？

気付くと娘が誘拐されてすぐのシーンへ。

で、わちゃわちゃしていたら、左の乳首ばかり吸うという怪しい阿部寛が現れ、宇宙人がいるとか言い出して……



敵は日本政府(* ﾟ∀ﾟ)ﾉｼ

いかん、全くあらすじが纏まらんww

サトミがダミ声なのは致命的だけど、マミヤのキャラが大好きなので良し！

阿部寛とマミヤのファミレスシーンがもう馬鹿でw

からの、
へい！タクシー！
エセパツキン女め！！
そして宇宙人はトイレに行かない(笑)

てなわけでしょーもないギャグ展開なのですが、後半突然脱獄シーンとなり、カンフーバトルになるのは熱かった！

トンファーvs三節棍てww

ここだけでも観る価値ありですよ♪

♪　黒夢が　視界の前にへばりつく
　　黒夢が　見てない筈　暴きだす
　　
『発狂する唇』の続編。
いや、外伝や異聞録かもしれませんし、親子丼の可能性もあります。

何しろ、配役がかぶっています。
何しろ、設定がかぶっています。
何しろ、シュールな展開がかぶっています。

だから『発狂する唇』に触れ、その記憶が発酵したタイミングが食べごろ。封を開けたらすぐにお召し上がりください。

但し、ハチャメチャなパワー（西暦1974年に発見されたピラミッド由来の成分。ドコサヘキサエン酸の仲間）はトーンダウン。“首が無い女子高生”すらも見慣れてしまうのが人間。より強い刺激を求めてしまうのです。

また、エロティックな要素は筋肉少女帯。
しかし、それも当然のことなのでしょう。
主演を務めた中村愛美さんは当時18歳ですからね。彼女の戦闘力は53万くらいでしたけど、年齢制限に引っ掛かってしまったのです。残念。

ちなみに阿部寛さんは本作も健在。
『TRICK』でブレイクする寸前のピチピチ具合を堪能することが出来ました。Don't恋。

まあ、そんなわけで。
今回の感想は、とち狂ってとち狂ってとちおとめですけれど、霊的逆探知で僕の素性を探らないようにお願いします。これは全て映画の所為なのです。映画が黄色いから太陽が狂うのです。はとぽっぽ。

【おまけ】
国際色豊かな作品（何しろFBIが登場しますからね）なので、今回は英語訳の感想も記しておきます。日本人の方はgoogle翻訳でお楽しみください。

Next of Crazy lips. Rotten!
It's not enough. Shock!
No sexual scene.
No more Eiga-Dorobou.
Because the sun is crazy, it can't be helped.
please speak in Japanese.

• #こたこたの奇妙な冒険
• #爆裂！アナーキー日本映画史

『発狂する唇』の続編、とはいえ前作の登場人物ってほとんどが（すべてが？）アレされてしまったので、今作は別バースという趣になっている。キャラの名称や役割、演者が引き継がれつつ、ちょっとずつ違う。

ストーリーの面でも、軸は「あなたの隣人も宇宙人かもね」系SFホラーに鞍替えしながらも、大枠の進行や要素（台詞回しやアイテム等）が共通していて、概ね同じフォーマットといえると思う。強いて言えばダイレクトなエロが減った印象はあり、そのぶんギャグの寒さが際立つ。

一番の痛手はやはり主演が変わってしまったこと。これにより見るべき部分がいよいよなくなってしまった。
三輪ひとみは出演しているものの端役、FBI捜査官阿部寛の元カノで、もちろん宇宙人で、諏訪太郎に転生する。何を言ってるのかわからねーと思うけれど、わからなくても良いことは宇宙にたくさんある。これもそのひとつだ。

中田秀夫や黒沢清といったJホラー監督勢がカメオ出演していたりもする。ゼロ年代初めの空気感というか楽屋ノリというか、知らない人たちの同窓会に紛れ込んでしまったような薄ら苦い感覚もあって、この味でしか飲めない酒もきっとあるのだろう。知らんけど。

劇中では主人公の妄想と現実が錯綜し、ラストには輪廻のようなものまで描かれる。あるいは全てはマルチバース、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』なのかもしれない。
…って言えば、もしかしてどんな映画もだいたいまるく収められるんじゃあないだろうか。今作が公開されて20年と少し、便利な時代になりました。愛、おぼえていますか。