Mayo

テルマ&ルイーズのMayoのレビュー・感想・評価

テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)
3.8
フェミニズム系の映画として必ず名前が上がる名作。

もうとにかく冒頭はテルマとルイーズの洋服の可愛さに心を持っていかれ。サングラスの形も、ブラウスの模様も、頭に巻いたスカーフも全部好き。

夫や彼氏から逃げ出し、旅に出た2人。
テルマがレイプされかけたことを機に、意図せずどんどん破滅の方向へと進んでいってしまう、というストーリーは、痛快でありながら悲しくもある。

アメリカの中西部の砂っぽかったりウエスタンチックな場所を転々としながらひたすらに走っていくロードムービー。
今はいろんな技術があるから、うまく“作られた”映像を観るのに慣れてしまっているけど、車が回転したり爆発したりするのを本気で撮影している感じは圧巻。
砂煙立ち込める中のパトカーとのカーチェイスやヘリコプターが目の前に現れるところとかすごい!

印象的な台詞が多いけど、中でも
「今までで一番目が覚めている気がする」
っていう台詞がとても素敵だった。
旅に出たことで、人生狂ってしまったかもしれないけれど、2人は本当の意味で解放されたんだろうなぁ。
ラストカットのその先を想像すると辛いんだけど、かっこいいあのカットで終わったのがまさにそういう意味なんだろうな。と思う。

リドリー・スコットは「最後の決闘裁判」を見たばかりだけど、なぜこんなに男性の支配下にある女性をきちんと描けるのだろうか?

ブラピが若くてカッコ良すぎた。
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