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赤い靴のkazu1961のレビュー・感想・評価

赤い靴(1948年製作の映画)
3.9
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2021-643 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-497

🖋2009年、本作を敬愛していたマーティン・スコセッシが約2年の歳月をかけてオリジナル・ネガを修復し、デジタルリマスター・エディションとしてカンヌ国際映画祭で世界初公開されたことで改めて有名になったバレエ映画の不朽の名作です。パウエル&プレスバーガーの両監督によるベースの映像美があったからこそ成し得たデジタルリマスターです。終盤からの“赤”の印象が心に刺さる、“赤”のほんと美しい作品です。

🖋スコットランド出身のバレエ・ダンサー、モイラ・シアラー。彼女を一躍有名にしたのも本作です。彼女の可憐な容姿に悲劇が見事にマッチし、そのバレーシーンは本物の迫力で、映画史に残るバレー作品となっています。

🖋“頂点を目指すために。。。”有望な若いバレエダンサーが、ダンスと愛の板ばさみで苦悩する姿を圧巻のダンスパフォーマンスと共に描き切った作品で、“赤い靴”の魔力?に魅せられた舞台と実生活のシンクロが見事な演出です。テクニカラーを全面に押し出した美しい映像、そして特に“赤”の色。。。素晴らしい幻想的な世界を作り上げている完成度の高い作品です。

🖋そしたラストの究極に切ない『赤い靴』の公演。。。鳥肌ものです。このバレーシーンも映画史に残るエンディングですね。

😢Story:(参考:yahoo movies)
ヴィクトリア(モイラ・シアラー)はロンドンで、レルモントフ・バレエ団を率いるボリス(アントン・ウォルブルック)の目に留まる。同じころ、新進作曲家ジュリアン(マリウス・ゴーリング)も同バレエ団に採用される。プリマ(リュドミラ・チェリナ)の結婚によりヴィクトリアが主役に抜てきされ、新作「赤い靴」への企画がスタートするが……。

🔸Database🔸
・邦題 :『赤い靴』
・原題 :『The Red Shoes』
・製作国 : イギリス
・初公開 : 1948
・日本公開 : 1950/03/14
・上映時間 : 136分
・受賞 : 第21回アカデミー賞
美術賞 作曲賞
・監督 : マイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー
・脚本 : マイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー
・原作 : ハンス・クリスチャン・アンデルセン
・撮影 : ジャック・カーディフ
・音楽 : ブライアン・イースデイル
・出演 : モイラ・シアラー、アントン・ウォルブルック

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
アンデルセンの童話「赤い靴」をベースにバレエダンサーの愛憎と悲劇を描いた名作。ロンドンのバレエ団にバレリーナのビッキーと新人作曲家の青年ジュリアンが入団。アンデルセンの「赤い靴」をモチーフにした新作バレエが大成功を収め、2人はやがて愛し合うようになる。しかし、バレエ団を主宰するレイモンドは、ビッキーがバレエだけに集中するようジュリアンをクビにしてしまい……。2011年、マーティン・スコセッシ監修のもと、2年間の歳月をかけて修復した「デジタルリマスター・エディション」が公開。
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