あーさん

ライフ・イズ・ビューティフルのあーさんのレビュー・感想・評価

4.2
記録(過去に観たもの)

かなり前に鑑賞。
ナチス、ホロコーストを描いた映画は多くあれど、これほど家族愛を感じさせる作品を私は他に知らない。。

ロベルト・ベニーニ演じるグイドがいかに個性的でユニークな男かが前半に描かれる。そのグイドがドーラという女性と出会い、恋に落ちる。その様は笑えるほどすっちゃかめっちゃかである。
常々思うのだが、命は愛がないと生まれない。もっと言えば生まれてはいけない。愛がないと子育てという一大事業はちゃんと成し得ないと私は思っている。グイドは猛アタックの末にドーラの心を掴み、ついにドーラが最愛の伴侶となる。そして愛すべき息子が生まれる。しかしその後、当たり前であったはずの幸せがナチスの狂気によって引き裂かれるのだ…。

喜劇俳優ロベルト・ベニーニが創るとこんなにも明るく、そして切なく戦争が描かれるのかと思った。どんな環境にいてもユーモアを忘れない前向きなグイド。自分だったら同じようにできるだろうか?息子のジョズエ役の子が可愛い。こんな息子を絶対に悲しませたくはない。父親であるグイドの大きな大きな愛を終始感じる。ラストシーンはあまりの展開に涙で画面が見えなくなった。。
何という終わり方、何という…
戦争が終わって全ての顛末がわかった時、ジョズエはどう思うのだろう。きっと山よりも高く海よりも深い父の無償の愛をひしひしと感じるに違いない。。

やはり今現在、自分の中ではこの映画がベスト1かもしれないと改めて思った。
あーさん

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