みや

怪談のみやのネタバレレビュー・内容・結末

怪談(1965年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

4つの怪談をオムニバス形式としたホラー映画。
小泉八雲『怪談』が原作。随分前に読了済。

長い映画なので、何日かに分けて観た。
セリフが無い、音楽や効果音だけの場面が多く、そこがとても良い。
静かだったり荒々しかったり、それぞれで違うのに映像と音楽だけで情景が伝わってくる。
想像力を掻きたててくれた。
こういう風に作るのは、物凄く勇気がいると思う。
セットはしょぼい。

「黒髪」
中盤まではゆったりペースで進んでいくので、怒涛のラストが怖かった。
だんだんと髪が抜けていく様子が凄い。
結局、貞淑な女のようでいて男を憎んでいたのか、それとも最後までひたすら一緒にいたいという愛情だけだったのか。

「雪女」
雪女が美人じゃないため、あまり入りこめなかった。

「耳無芳一」
前半にひたすら描かれる平家の様子に圧倒された。
そこをここまでじっくり描くのか!
そりゃあ、これだけの長さになるよ(笑)。
芳一役の俳優さんは人の良さが滲み出ているような人で、凄く良い話だった。
終わり方も好き。

「茶碗の中」
ここまでの三作に比べて地味というか、雰囲気が違った。
最後のおじさんの表情は最高。
みや

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