馬井太郎

荒馬と女の馬井太郎のレビュー・感想・評価

荒馬と女(1961年製作の映画)
3.0
夫である劇作家アーサー・ミラーと、この映画の後に、モンローは離婚している。
映画も、離婚OKの町にモンローがやってきて、離婚届を出す、という筋書きになっている。何か因縁めいたものも感じるが、実生活のためのいい練習になったのかもしれない。もっとも、脚本がミラーだから、ふたりの間は、冷え切っていたのだろう。
この映画が、モンローの遺作となった。
さらに、クラーク・ゲーブルも、スタントマン無しで、馬に引きずられるシーンがたたったのか、封切りを待たずして、亡くなってしまった。
そして、またさらに、モンゴメリー・クリフトもこの世を去る、三人もの俳優が相次いで死んでしまうという、まるで呪われたような映画になってしまった。
私は、これを、フジテレビの「テレビ名画座」という番組で、初めて観た。午後3時からで、2本の名画を3日交替で放送していた人気の番組であった。
「荒馬と女」は、一度、スクリーンで観たいと願っている。