このレビューはネタバレを含みます
家母長文化の火星で発掘中に亡霊が蘇ったのを発見した警官メラニーらが核兵器炸裂されるも効かないお話。劇伴がカッコよくてずっとハラハラドキドキ。
倒叙的に始まり、メラニー視点の証言が過去のストーリーの区切れに入る。倒叙にする意味があるのかと最初は疑問でしたが、ラストへの流れを考えるとこれで合っていた気がします。
倒叙的な証言の陥穽を縫うような仕掛けがきっと…と思いきや、そんなもの一切なく怒涛の一直線。潔い。サスペンスホラーかと思いきや、キレキレのアクションてんこ盛りで恐怖ゼロ。素晴らしい。
火星人からの目線の描写が入るのも面白かったですし、その火星人も結局生きているというラストも良かったです。
中身のチープさの割に美術がしっかりしていて凄いです。火星側のボスはえらくダサい造形ですが、全く不快にならない絶妙なチープさ。
途中「え、こいつここで死ぬの?」なんてところも多く面白いです。といいつつボスは火だるまになってもほぼダメージなしという。
どこからどう考えてもつまんないんですが、細かいところを全て吹き飛ばす怒涛の勢いに圧倒されて面白いと思わされてしまうような、脳みそカラッポで楽しめる名作でした。