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ヒミズのmQのレビュー・感想・評価

ヒミズ(2011年製作の映画)
4.6
私の中で忘れてはならない作品。
"忘却"は時として罪であり、責任逃れだ。

全体を通して、ダークでリアルな描写が続く。これを映画として、非現実的なものと見るのもアリだが、もしかしたらお隣さんやいつも笑顔なあの子が抱えている秘密かもしれない。

また、ある出来事を連想させるシーンがいくつかある。そう、東北で起きてしまったあの。
想像を絶する喪失感や孤独を味わっている人々をみて、遣る瀬なくなる。足元から崩れた生活や降り掛かってきた予想だにしない火の粉は町を閑散とさせた。
忘れてはいけない景色。
自然災害も戦争も、決して忘れてはならない。

そして、生きていればこそ。
この手足が動く限り、とにかく無我夢中で生きろ!という力強いメッセージを感じた。そんなラストシーンは必見!
走り続ける若者たちが明るい未来であって欲しい。

(4/4 BD購入した為加筆)
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