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恋するマドリのsingerのレビュー・感想・評価

恋するマドリ(2007年製作の映画)
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うーん・・・。
何というか、自分の視点で観ると、とても惜しい映画でしたね。
と言うより、自分の立場では主人公の心の動きについて行けなかったです。
二十歳前後の若い女の子から観ると、もう少し感じる部分も多いのかなぁと。

ストーリーは思った程、濃いラブストーリーでは無かったですね。
わりとあっさりしてて、そのテイストはとても良いなぁと思ったのですが、
ストーリー展開や、登場人物たちの動き、台詞などに引っ掛かる部分が少なかったですね。

キャストに関しても同じ様な印象でした。
新垣結衣は旬の女優さんですが、新鮮な表情が印象的でした。
細かい瞳の動きなんかにも表れていましたが、大袈裟じゃない柔らかい演技が良かったです。
先日の夏帆なども含めて、最近は良い女優が出てきてるなぁと思いましたね。

松田龍平、菊池凜子と、実力派が揃ってるし、ピエール瀧のような曲者のポジションの役者も揃っているのに、
上手く生かせてないなぁという印象がありました。

インテリア協力として、フランフランが家具や雑貨を提供しているというのも見所のひとつなのですが、
本当に部屋に「置いてある」というだけで、ちょっと「さりげなさ過ぎ!」な感じでしたね。
もう少し小道具として使っても良かったようにも思いました。

後、スネオヘアーの手掛けた音楽は良かったですね。

その辺りを含めて、雰囲気はとても良かったです。
エンディングもとても爽やかな余韻が残る、良いものだっただけに、
途中の中だるみが却って目についてしまうような作品でした。
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🎦こちらは、2008年2月2日にブログに投稿したレビューです。
ということで、記事の中では結構、微妙な感想を書いてはいるんですが、
なんとなく時々、観返したくなるような、そんな雰囲気を持った作品で、結局、DVDまで買ってしまったという。
新垣結衣の”普通さ”の片鱗が、この時期からしっかりと見て取れるし、
その魅力の開花する瞬間を捉えているかのような、そんな存在感が際立ってましたね。
そういや、今作を観た2008年当時って、自分も独り暮らしをしていた頃で、
割とインテリアや、部屋の家具の配色や、雑貨、食器、調理道具、調味料と、そういう物に凄く凝ってた事があったし、そういう”新生活”の人や、独り暮らしを始めようとしている人なんかにはオススメしたい作品ですね。
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