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恋のたそがれ
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『恋のたそがれ』に投稿された感想・評価

muscle
5.0
邦画史に残る傑作だと思う。空港のロケーションは『ザンパラ』っぽいけど、もはやジョー・スワンバーグみたいな話ではあった。
ファーストカットのフルサイズで待ちぼうけをするカットと2カット目の表情を見た瞬間に傑作であることを誰しもが確信する。そんな映画。
決定的な場面で横顔をフッと入れるのが、めちゃくちゃカッコいい。2作目の『ヤマトナデシコ』、めっちゃ見たい………
おもしろ、この特集の中で最後に観る作品でスタッフ含め本当に全く知らなかったが一番おもしろかった(撮影が塩田さんではあった)
今回の特集で唯一映倫マークついてた作品?

ロメール本当に好きなのでこんなこと簡単には言いたくないが、ロメールとかエドワードヤンのいくつかの作品、あと塩田さんも名前をあげてたらしいがホンサンスは思い浮かびはした
というかロメールの満月の夜だったと思うがアトリエのシーンで全く同じ画角で同じ人物配置の小さい腰掛けを使ったカットがあったはずなので監督も観てはいるだろう(後になってロメール観返したがそんなシーンなかったのだが…でも目黒シネマのロメール特集通ってしまったのはこの映画のせいだと思う)
塩田さんもどこかでロメールの話してたような気もしなくもないし、そもそもこういう映画撮っていて当時ブームであっただろうロメール観てないということも考えづらい

監督はこの後数本しか映画を撮っていない?もったいなさすぎる、濱口竜介、深田晃司辺りの今をときめく人たちの最近の作品全然観てないから適当なこと言うがこの人の方が全然才能あったと思う
セリフが全然外さないというか、変におもしろいこと言わせようとするわけでもないのにちょうどよくおもしろい
allcinemaだと2022年の塩田さんの麻希のいる世界に製作総指揮で載ってたり、同じ2022年に吉田大八監督とポッドキャストで落語について語っててそこでもザ・プロデューサーという肩書きになっているので映画業界には関わり続けているのか

安倍聡子ってこの後青年団に入ったらしいがなんとなく見覚えあるかも(この映画のクレジットでどうなってたかわからないが平田オリザも安倍ちゃんって呼んでるみたいだし現在の活動の表記は安倍みたい)

ネット上にチラシのアーカイブあったが、それによると山口監督の次のヤマトナデシコにも菅野敬子が出てるようで上映はテアトル新宿のレイトショーだったようだ

https://www.eiga-chirashi.jp/view_item.php?titleid=1613

2009年にフィルムセンターのぴあ特集で上映された杉浦昭嘉という監督の流れるままのグリーン(1992)という作品にも菅野敬子の名前が、他にも同じ監督の萎れかけた春のために(1993)やindies.bという12人のインディーズ監督を起用した各5分のオムニバスドラマに出ているようでここにも杉浦昭嘉の名前があるので恐らく彼のパートに出ているのではないかと思われる(この番組のプロデューサーが恋のたそがれのクレジットにも何の担当だったか覚えていないが出ていた武藤起一となっていた。武藤さんプロデューサーとして名前は知っていたが調べてみると長崎俊一の闇打つ心臓の1982年バージョンの撮影もやっていたらしい、やはりこういう世界は色々と繋がってる)
本当にいい表情する女優さんだと思ったので他の作品も気になった(同年代で中国放送のアナウンサーで経歴的に映画出てたりしてもおかしくなさそうな同姓同名の人がいるが別人?Geminiに聞いたところ99.9%別人とのこと)

ラピュタで自主映画特集第二段とかあったらヤマトナデシコ上映されたりしないかなと期待してしまう

髪かきあげてたアリエルドンバールにも見えてこなくもない杏子の友だちが三田つばめであってるだろうか?同時期にバタココという小説出して1991年に別の小説で新人賞を取ってる同名の女性作家がいるみたいだが同一人物だったりする?


少し前に巷ではY2Kとか言われていたが、90年代を子供として生きてた人間からしたらそんなおしゃれじゃなかったぞと常々思っていたが女性のファッション相当おしゃれだった。でも今の90年代解釈とは全然違うタイプのおしゃれ(Y2Kって90年代後半から00年代初頭のこと言ってるの知らなかった)

個人的なジンクスとして佐藤寿保が変名で撮った誕生日の林由美香もそうだがダイナマイトが百五十屯を口ずさんでる映画はいい映画(誕生日は痴漢電車いやらしい行為の改題、そういえばこれも去年ラピュタで観たな感謝。ちなみにマイトガイシリーズは1本も観たことない)
というか向こうは1993年でこちらが94年なのでさすがに唐突すぎるし観てたりしたのではないか?山口貴義はわからないが塩田さんはピンクもやってたはず
誕生日のほうも唐突ではあるが歌詞を書いた人となにか関わりがあってあの歌を歌わせたとかだったと思う、詳細忘れてしまった

Xにも情報全然出てないがトークでどんな話したのか気になる


なんだかんだ一月近く経とうとしているのにまだこの映画のことを結構考えてしまっている
こういう映画で菅野敬子が最後実はって当時としても日本的だっただろうし、90年代的な感じがしてしまう
別にそれを責めたいというわけではないけどなんか絶妙なバランスの上にあった映画なんだなという感じが
後からしがんだ回数込みだったら5.0でもいいくらい

いっそのことヤマトナデシコと恋のたそがれセットでリバイバル上映とかどこかでやってくれないかな、古びてないとは言わないけど今観られることに全然耐えうる映画
撮影を任されたという塩田明彦らしいかなりシネフィリーな撮影設計で、現代のデジタルではなく、フィルム撮影での限られた環境のなかで要所要所大事な部分を掬い上げるような手付きが堪らなく良い。
なかでも、漫画の担当者と作家の妹が一夜を過ごして朝を迎えての2人の色気のあるシークエンスで、台詞的にも芝居的にも強調される被写体のバストアップにカメラが不意に寄る耽美さ、山口貴義監督と塩田が偶然を模索して目の前の芝居に真摯に向き合った痕跡が見えてとても嬉しかった。
とは言っても、劇中で起こる出来事に比して尺が長く、その原因はリアクションの芝居を丁寧に演出しすぎていることにあると思える(キャスティングが素晴らしいのでまあ別に問題ではないのだが、、)。その点で、リアクションを極力排して被写体の身体そのものの力とモンタージュで軋轢を構成していた『いとしの配偶者』を個人的には支持したいと思う。

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