まーしー

007/オクトパシーのまーしーのネタバレレビュー・内容・結末

007/オクトパシー(1983年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

シリーズ第13作。「009」の殺害事件と宝石をめぐる事件を解明すべく、ジェームズ・ボンドがインドに飛ぶ。
サブタイトルの「オクトパシー」は作品内に登場する女性の名称。シリーズ第9作『黄金銃を持つ男』のボンドガールが、異なった役柄で再出演。

序盤はお決まりのアクション。脱出に使用するのは予め準備しておいたセスナ機。しかし、飛行直後にガス欠。何という準備の悪さ…。
その後、オクトパシーが住む水上宮殿に潜入するボンド。水に囲まれた建物にはワニの格好で泳いでいく。ワニに扮することで見張りの目をかいくぐれるということは、周囲にワニがいるということでは…? いつワニに襲われても不思議ではない潜入方法…。

とまぁツッコミどころは多いものの、これが『007』シリーズ。
とは言え、前作が本格的なスパイ映画だっただけに、本作はコメディ要素が多く取り入れられた印象だ。

また、本作で感じたのは、Qの登場シーンが多いということ。前述の水上宮殿への潜入の手助けや熱気球での移動など、道具の発明以外でも活躍する。
しかも、ボンド同様、Qも女性好きだったのか。そのような一面も垣間見えた。
ちなみに、今回、Qが開発した道具は酸の入ったペン。まさにペンは剣よりも強し。

本作のハイライトは走行中の列車での格闘。列車内は閉塞感があり、列車上は疾走感があるため、異なったテイストのアクションを連続で楽しめる。

ストーリーや演出は決して悪い内容ではない。
しかし、個性あふれる人物や傑出したアクションなどがなく、どこか印象に残りにくい作品だと思った。