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バットマン ビギンズのabeeのレビュー・感想・評価

バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)
3.9
【are you ready to begin?】

3週間に渡る東京出張が終わりようやく自宅に帰ることができました…
あぁ…疲れ果てた…

ということで今日から束の間の3連休です。
やらなければいけないこともたくさんありますが、「ダークナイト・トリロジー」を一気見しようと思います。

本日は1作目、「闇の騎士【ダークナイト】」の戦いの序章。

3作とも鑑賞済みで今回は2度目。
1作目の今作はクリストファー・ノーランの描くヒーロー像が中々興味深い。

アメコミヒーローというものは、正直なところカッコいいのかどうか微妙なモチーフのものがほとんどです。
「凄い男」に始まり、「クモ男」、「鉄男」、「アリ男」。
そして今作のヒーロー「コウモリ男」。

今作を再鑑賞して、やっぱりアメコミヒーローってどこかダサいなと素直に思いました。
そして、クリストファー・ノーラン監督もそれを分かっているのを隠さず作品に描いているような気がします。
一生懸命コウモリ型手裏剣を削っているシーンなんかカッコよくなどありませんし、単純に「何でコウモリだよっ‼︎」ってツッコんでる感じも見受けられます。
もちろんそこにはいい感じの理由がありますが、でもやっぱり微妙だよね。
しかもバットマンは忍者やったんか。
アメコミヒーローはアジアの山奥で修行しがち。

子どもの頃にカッコいいと思っていたものって大人になるとまぁまぁダサい。
私が子どもの頃は女の子はみんな「セーラームーン」が大好きでしたが、今考えると「タキシード仮面」って全然カッコよくない。

話が逸れましたが、子どもの頃カッコいいと思っていたものは大人にとってもそうであるとは限りません。
それでも今作のバットマンがカッコいいと思えるのはバックグラウンドと内面がとても丁寧に描かれているからに他なりません。
彼はなぜコウモリを恐れるのか。
彼はなぜ悪を憎むのか。
彼はなぜゴッサムを守ろうとするのか。
そしてなぜ彼は「バットマン」になるのか。

それでもちょっとダサいことは自分で認めている部分が潔くて、ちゃんとアルフレッドがツッコんでくれる。

そして完成度の高さを追求した作品作りはまさにプロフェッショナル。
バットマンのガジェット類など美術面、映像、編集、キャスティングまで、最高を追求しすぎて最初から最後まで画面が豪華すぎる。
すごく印象的なのがゲイリー・オールドマンの声。
この方は作品によって声が全然違う気がする。

ということで、アメコミ初心者にもとても親切な作品。
一から十まで丁寧に説明してくれるので最後には次作が早く観たくてたまらなくなること間違いなし。
レビュー書く前に次作を観たくて我慢ならんくらいです。
なんせ次作はあの「ダークナイト」。ヒース・レジャーの遺作でありオスカー受賞作。
ヒースしか記憶に残らないほど圧巻の存在感でしたからね。

さて、明日が楽しみだ。
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