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ハリーとトントのBaMbIのレビュー・感想・評価

ハリーとトント(1974年製作の映画)
4.1
NYに住む老人ハリーと彼が飼う老猫トントの織り成すロードームービー劇。

NYのアパートを立ち退き息子の家にやってきたことをきっかけに離れた場所に住む子供達に会いに行くハリー。
道中では様々な人に出くわすことになる。

劇中では多くの人にハリーは出会い、それはほんのひと時の間だけど、会う人すべての人物描写がとても細かくほとんどの会話劇がグッとくるものになってた。

映画としての盛り上げるシーンは少なく、ハリーとトントの道中を淡々と映しているが、それがより現実味があって感情移入がしやすかった。

猫のトントにたくさんの愛情を持って接するAカーニーの演技はいい意味でどこかにいそうなおじいちゃんになりきる姿が良かった。それゆえ劇中で涙が止まらない名シーンを多く作り出してます。

ロードームービー映画でもとりわけ抑えておきたい作品です。
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