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ベイブのMoviePANDAのレビュー・感想・評価

ベイブ(1995年製作の映画)
3.8
『夢見が丘』

丘の上にある農場の主人に引き取られた子豚のベイブ。ただし、引き取られたと言ってもベイブはお祭りの景品に出されていたようないわば“規格”から外された子豚。そんなベイブが来た農場には、羊をはじめたくさんの動物達がいます。でも子豚のベイブは小ぶりな体という事もあり、周りの動物達にバカにされたりしてしまいます。

CGがまさに“ノリはじめた”90年代中頃。そのおかげもあり、動物達が流暢に喋るそのさまは、それを見ているだけでも楽しいもの♪その点まさにファミリームービーと呼べる側面を持ったこの映画。なのにそこに“その先”に向かう希望、さらには差別問題まで含ませてるあたり、脚本を担当したジョージ·ミラー監督の意向でしょうか?φ(゜゜)

この話の主人公が人間であったなら、このぶれない姿勢にリアリティが無いと言われるでしょう。でも、それが人間でなく子豚である事により、むしろ胸に迫る物語になっています。それだけ、ベイブはぶれない。彼は圧倒的に弱い。良く言えば“まっすぐ”。悪くいえば“不器用”。でも、だからこそ絆されていく周りの動物達。いや、人間も…


クライマックスの演出は、神掛かってます。普通ならベイブへの感情移入を促すところを、むしろ劇伴を柱に不安を煽る。それはまさにそこにいる観衆に同調するように。しかし、その後に水をうったように訪れる静けさ… ここからのたった数分に鳥肌が立ちます。

飛べない、ただの豚かもしれません。
でもこの可愛い豚から学ぶべき事は多いのです🐽
だから、都会にもついていこうかしら(*‘ω‘ *)
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