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虹を掴む男のHKのレビュー・感想・評価

虹を掴む男(1947年製作の映画)
3.4
昔からタイトルだけは知っていたファンタジー・コメディの古典。
原題は“The Secret Life of Walter Mitty”(ウォルター・ミティの秘密の生活)で同名の短編小説が原作。
2013年に全く同じ原題でリメイクされたときの邦題は『LIFE!/ライフ』(これ、邦題だったんだ)でした。

主人公ウォルター・ミティは雑誌社に勤める冴えない校正係でかなりの妄想癖。
いつも他人の言葉は上の空、仕事中だろうが運転中だろうが自分がヒーローになったあちらの世界に没入して失敗ばかり。
ところがある日、謎の美女に出会ったことから殺人事件とある陰謀に巻き込まれ・・・

妄想の度に主人公がスーパードクターやパイロット、ギャンブラー、ガンマンなどのキャラになってアクション・歌・マシンガントークなどの達者な芸を披露してくれます。
どの妄想の中でも「ポケタ ポケタ・・・」という謎の擬音が・・・
原題の一部ですから本作もリメイクも主人公の名前は同じですが、妄想癖があるだけでストーリーはほぼ別モノ。
若干感動を強要されたと感じたリメイクよりは、こちらの軽くバカなノリの方が好みかも。

主人公ミティを演じるのはダニー・ケイ(『5つの銅貨』『ホワイト・クリスマス』)
謎の美女はヴァージニア・メイヨ(『我等の生涯の最良の友』『誇り高き男』)
この2人、何度も共演しているんですね。
殺し屋の一人には『フランケンシュタイン』のモンスターで有名なボリス・カーロフも。
監督は、マルクス兄弟やボブ・ホープの腰抜けシリーズなどのコネディが多いノーマン・Z・マクロード。
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