数ある戦争映画の中でも、傑作として呼び声高い本作を、リバイバル公開で鑑賞した。
第二次世界大戦時、ヒトラー率いるナチスドイツ軍が占領した白ロシアのとある村。
ドイツ兵士により戒められ迫害されるロシア人。1人のロシア人少年が、家族を失い、仲間を失い、戦争の狂気により精神を崩壊し、常軌を逸していく過程がリアリティ溢れる映像で綴られていく。
炎628 という題名は、ロシアの628の村が、火炎放射で生き地獄と化したことからつけられたらしい。
ソ連が作ったこの映画、ドイツ軍の残酷さに言葉を失ったが、ドイツの人たちはこの映画を見て何を思うだろうか。ラスト10分、ナチスドイツの誕生から戦争の終結までを逆再生した映像に絶句。
あらゆる人に、戦争の無意味さを痛烈に伝える反戦映画とも言える。