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ニック・オブ・タイムのsingerのレビュー・感想・評価

ニック・オブ・タイム(1995年製作の映画)
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手に汗握るとは、まさにこんな極限の状況。
指示された女を銃で撃ち殺すか?
もしくは、監禁された自分の娘が死ぬか?

ある者の脅迫により、そんな状況に陥った主人公の89分間を、実際の時間軸の中で描いているだけに、1分1秒のスリルが半端ないです。
そして、そんな四面楚歌のような状況から、たった1人で、いかにして愛する娘を救出するかというストーリー展開は本当に、とてもハラハラドキドキさせられたし、
見応えたっぷりのリアルタイムサスペンスだったなぁと思いました。

しかも、同じ年頃の娘を持つ父親としては、もし自分だったらどうしようか?なんて事も考えさせられたりして、初めて観た頃とは、また違った感覚で楽しめたのが新たな発見でもあったり。

ジョニー・デップの作品の中では、ちょっとフツーな役柄というのが、逆に新鮮な感じもしたし、個人的には彼の出演作の中では、お気に入りの作品の一つですね。
でも、それ以上に存在感を放っていたのが、クリストファー・ウォーケン。
なんかやっぱり、こういう役柄を演じさせたら、凄く映えるよなぁというような所で、最高のパフォーマンスを見せてくれたという印象残る演技が見事でした。

作品自体も、蛇足なしで事の起こりから、終わりまでをスッパリと89分で描いているだけに、短い時間でギュッと内容を濃縮したような作品になっていると思います。
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