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エスパー魔美 星空のダンシングドール

『エスパー魔美 星空のダンシングドール』に投稿された感想・評価

3.6
TLで読んだフォロワーさんの投稿で藤子先生の短編映画集がアマプラに来てるのを知り一番最初に本作をチョイス。
エスパー魔美の漫画は昔読んだ事はあったけどアニメ映画は初めてだったけど監督は原恵一さんやったんや。

内容は魔美ちゃんとある人形劇団の出会いから始まるノスタルジーであり暖かい話し。
愛する母の死、大人の夢と希望、訪れてしまう青春の終わり…子供達が楽しむ作品だからといって綺麗事は一切描かずに厳しい現実を描きながらもそれでも世の中を諦めないでほしいと言うマイオールタイムベストアニメ映画である「オトナ帝国」にも通ずる原監督らしさを感じるメッセージ。これを人形劇と言う題材で見せる終盤に思わずウルッてきてしまった。

同時上映はドラえもんであくまでも子供達が見るのが主流の映画だけどそんなん関係なくなんか色々しんどいなあって時にこれを見た事で前に進める人達がいれば良いなあって思えた作品。自分は大好きな作品でした。
桃龍
3.0
原恵一監督の知る人ぞ知るデビュー作らしい。
円盤がなかったが、アマプラで『藤子・F・不二雄 生誕90周年記念 映画併映作傑作選』のシーズン4として配信されるようになった。

エスパー魔美って、けっこう大人のキャラだったのね。
人形劇の劇団で、その人形が動き出して人間を救うのは原さんらしいファンタジー。
原恵一監督の隠れた傑作!やっぱり大人を泣かせにかかる!

●アマプラにて以前(2024年10月段階)『エスパー魔美 星空のダンシングドール』が無料配信されていました!
原恵一監督作品ということで期待値MAXでしたが、そのハードルの高さをはるかに凌駕する感動作品でした。さすが藤子・F・不二雄傑作選に選出された作品だけあります!この作品はアニメファンはもちろん、ぜひ大人達にも見てほしい作品でした。

●本作は幼い女の子のエピソードだけでも泣けるんですが、「夢だけじゃ生きていけない…」と夢をあきらめ、そして忘れられないクリエイター達のためのクリエイター讃歌でもあるのです。シビアなストーリーながらもクリエイター達の逃れられない夢をぶつけた作品。
夢を諦めることができたとしても、自分たちが作ったキャラクター達を捨てることは出来ない───。そういう意味では、『ルックバック』と共通するような、まるで「創作」するということそのものが抜け出せない地獄のようなものである、というテーマなんですよね。

●高畑の「大人の事情」を理解する大人っぽさすらも、魔美の往生際の悪さ、すなわち「子供の論理」には叶わないわけです。つまり、彼女は大人達を諦めさせてくれないわけです。それってある意味、終わりなき煉獄でもありますよね。だけども人形劇団の彼らがクリエイトしてきた人形たちに、彼らが作ってきた作品に、彼らは嘘がつけないんですよね。なぜなら一番の夢をぶつけてきた対象だから。それこそ「子供たちを楽しませたい」という純粋な思いであって、決して金を稼ぎたいと思った事ではない。
だからこそ、純粋な魔美達が紡ぐ人形劇に彼らは心を強く打たれるわけです。その人形劇のなんと熱くて美しいことか。

●そして全てのシーンに、原恵一監督の美しい演出が炸裂するわけです。
一番印象的なのは、電車演出ですね。本作では話が推進するシーンの繋ぎに必ず電車が走り、その音や情景が何かの合図のような役割を果たすんですよね。ラスト手前では、夢破れて田舎に帰る英樹が電車に乗るわけです。そこで初めて電車は登場人物を乗せて動き出すわけです。そして朋子がその電車を追いかけるんですよね。その電車が動き出すと同時に、キャラクターたちは新しい環境に身を投じて行ったり、別れを悲しんだりするんですね。このシーンの巧みな感じがたまらないんですよね。
また、英樹の回想に現れる人形浄瑠璃がとても丁寧に描かれていて、その回想そのものが桜の花びらとなってラストへと移るシーンが素晴らしい。そして英樹の「もし、許してくれるなら一緒に帰ろう」というセリフからの朋子の「許す!」が、私的には最高に萌えじゃくり&泣きポイントで、これ以上の名シーンは無いと思うほど。これは是非観ていただきたい!
原恵一監督は『クレヨンしんちゃん』の『オトナ帝国』とか『アッパレ戦国』でもそうなんですけど、子供アニメの皮を被って、超上質な大人の物語を見せつけてくれるから、本当に油断ならないんですよね。涙が止まらない…
ラストについては誰もが想像できる内容なんですが、なんとこのシーンは潔く全てエンドロールにセリフ無しで重ねられていくんですよね。だからこそキレも良いし、観客にキャラクター達の会話を想像させるような余韻を残して来るんですよね。ずっとその余韻に浸ってられるわけです。まさに傑作…おっそろしい…!
また、TV版エンディング曲とオープニング曲を逆に入れ替えることで生まれる高揚感も素晴らしい!

観られて良かったです。原恵一監督の演出のその源流が、短い短編ながらもこの作品の端々に凝縮して表れていました。是非是非騙されたと思って観てください!お願いします!

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