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アマルフィ 女神の報酬のsingerのレビュー・感想・評価

アマルフィ 女神の報酬(2009年製作の映画)
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映画本編については、そこまで素晴らしい作品というわけではなかったけど、
個人的には自分の価値観を変えるきっかけになった作品として、やっぱりずっと記憶に残っている思い出の作品ですね。

今作は公開当時、今の家内と付き合ってる頃に、劇場で鑑賞しました。
で、作品自体の事より、イタリアの風景や、アマルフィ海岸の景観が綺麗で良かったねー、なんて話を鑑賞後にしていたんですが、その翌年に今作を観たのがきっかけで、実際にアマルフィ海岸へ新婚旅行で行くという。
そんな出来事があったので、作品に出てくるイタリア、ローマ、そしてアマルフィ海岸の風景を見るだけで、あの人生観が変わるような、海外旅行の日々を思い出します。

自分にとって初めての海外旅行は、見るもの全てが新鮮で、世界のスケールの大きさを痛感して、本当に圧倒されるものばかりでしたね。
イタリアでは、ローマ市街、コロッセオや、トレヴィの泉、サン・ピエトロ大聖堂。
フランスでは、パリの市街。エッフェル塔、凱旋門、ルーブル美術館、モン・サン=ミシェル。
そんな、教科書で見たことあるような有名なトコばかりを見て回ったんですが、人生で初めて、”このまま時間が止まって欲しい”って思った位、その世界の空気、景色、自分の日常を越えた街の心地良さに、ずっと留まっていたいなぁと、そんなことを毎日考えてましたね。
でも、日本に帰って来て、自分が世界で見てきたようなものは、実際は自分の身近にもあって、自分が住む国、街にも歴史があるんじゃないかと思って、日本の世界遺産や、自分の近所の神社やお寺や、そういうものに興味を持つようになり、この国、この街が好きになってったという。
そんな自分の価値観を変えてくれるきっかけになったのが、この作品だったりするんですよね。

しかし、アマルフィ海岸は素敵なトコだったなぁ。
自分が行った時は、少し雨が降ってて、あいにくの曇りの中で観光したんですが、大聖堂の荘厳な雰囲気とか、山の斜面に張り付くように聳え立つ家々が作る街並みは、とっても雰囲気があって良かったですね。
名産のレモンのリキュールも記念に買ったなぁ。

以前、このFilmarksのレビューで、今年が結婚10周年という事を書きましたが、この海外旅行からも、今年でちょうど10年になります。
なんか遠い昔のことのようで、でもその国々の景色や、過ごした記憶は今でも鮮明に残っていますね。
以降、やっぱり海外を知るという事、日本と違う文化を持つ国を訪れるというのが、とても素晴らしい事だと思うようになったので、いつか自分の娘たちにも海外を体験して欲しいなぁと今では思ってます。

そして、自分もまた、いつか異国の街を歩きたいですね。
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