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コレリ大尉のマンドリンのkuuのレビュー・感想・評価

コレリ大尉のマンドリン(2001年製作の映画)
3.8
『コレリ大尉のマンドリン』
原題Captain Corelli's Mandolin.
日本のキャッチフレーズがあったので余談ながら😊
『彼は弾き続ける――人生の喜びを伝えるために。』日本の配給会社は、やりたい放題の邦題をつけよるし、頼りにならんけど、このキャッチフレーズは個人的にうまいなぁと😊。
製作年2001年。上映時間123分。

本作品の原作はルイ・ド・ベルニエールって作家で、彼の母国である英国じゃ20人に一人が読んだとい云われてるそうっすが、未読ですので是非とも原作も読みたいと思うほどの作品でした。

『恋におちたシェイクスピア』のジョン・マッデン監督が第二次世界大戦下の希臘(ギリシア)・ケファロニア島を舞台に、占領側である伊太利(イタリア)軍人でありながら愛用のマンドリンとその天真爛漫さで島の人々と心を通わせた男の愛と悲劇の米国ドラマ。

伊太利(イタリア)軍占領下にある希臘(ギリシャ)、ケファロニア島。
占領軍としてやってきた伊太利兵の中に、音楽をこよなく愛するコレリ大尉がいた。
島の娘ペラギアと出会い、互いに愛し合うようになる2人。
それは敵味方を超えた真実の恋やった。。。

第2次世界大戦下の希臘(ギリシャ)のコマイ島、ケファロニア。
島で診療所を開いとる医者の娘さん、ベラギア(ベネロペ・クルスがこれまた別嬪さん)は父ちゃんの薫陶を受けて、医者を目指している女子っす。
彼女には幼なじみで恋人の漁師がおって、彼は伊太利軍と戦うために志願しバトルフィールド戦線へ。
出兵する前に二人は婚約しよったのに、 戦地からの便りがまったくnothing。
失意の中でベラギアは婚約者との別れを決意。
島はイタリア軍に占領されたんやけれど、コレリ大尉 (ニコラス・ケイジ)が率いるオペラ愛好会は歌ってばかり、島の人たちを支配する気はないんだなぁこれが。
大尉は島に上陸するときですら、マンドリンを背負って隊列を率いたくらいの大の音楽好き。
そないなコレリ大尉の宿舎としてベラギアの家が提供させられる。
しぶしぶながら大尉と同居することになったペラギアやけど、
彼の奏でるマンドリンの音色に魅了され、大尉にハァ心が移っちまう。
一方、帰還したベラギアのフィアンセは自分が戦った敵に恋人までが取られるさかいに、オモロない。
イカリの炎をメラメラ・メラゾーマ燃やした彼は、島の解放を目指してバルチザンに参加。
一人の女子を巡り、二人の野郎ども、それも、敵同士って、こないな恋の行方がどうなんのかって思いつつ観ましたよー。
第2次世界大戦時の日本は伊太利・独国と三国同盟を結んで戦っとった。
そん中で一番初めに降伏したのが伊太利リタイア軍の兵隊たちは祖国に帰れると大喜び。
ところがギッチョンチョン、友軍やったはずの独国軍が伊太利軍の武器を引き渡せと要求したところから、島に悲劇が起こる。
そんな理不尽な要求は呑めないと拒否した伊太利軍兵士を、ドイツ軍はひとり残らず虐殺。
もちろん、コレリ大尉も犠牲に。。。
ベラギアを演じるスペイン出身の女優、ペネロペ・クルス。
このベラギア役は彼女のキャリアに残るいい役やし、演技もメチャクチャ良かった。
加えて、ベラギアの父ちゃん演じたジ ョン・ハートの演技と何とも云えん味があり巧いと来る。
良かったシーンは、今作品が始まってすぐに教会の僧侶たちが病人に奇跡を起こす儀式を見せる場面がある 奇跡が宗教だけでじゃなく愛にも起こるちゅうことを、このシーンで暗示してるんかなぁと。
ほんで、希臘の島が綺麗やった。
入り江でベラギアと婚約者が泳ぐシーンなど、海はホンマ透明で、そないな美しい風景の中で起きた悲劇と、愛の奇跡を描いた良い作品でした。
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