Jaya

柳生一族の陰謀のJayaのネタバレレビュー・内容・結末

柳生一族の陰謀(1978年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

家光対忠長の内紛、そして家光の裏に柳生但馬守宗矩というさまを描いたファンタジー時代劇。のっけから戦闘が悉く出入りにしか見えないという。

面子が凄く、皆やたらに上手い。その中でも完全に歌舞伎の宗矩と素っ頓狂な家光がたまらなく面白くて笑えます。宗矩がとにかくカッコいいんですよね。何なんでしょうかこの人は。

笠上げて丹波哲郎出てきたときの興奮もたまりません。これだけの俳優陣で話をまとめ上げる力量が素晴らしい。

歴史に詳しくなくてもこれはおかしいだろという箇所が多いんですが、ファンタジー過ぎて気にならない。家光の生首ゴロンに至っても、やってくれたぜ!みたいな気持ちに。しかし生首好きだなあ。でもキスシーンは隠す。話のリアリティを力業で出す上に妙な思想性を入れてきて、ゴテゴテしさがたまらないです。

B級的キワモノには違いないんですが、圧倒されっ放しなまま終わってしまったよく分からない名作でした。
Jaya

Jaya