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柳生一族の陰謀のkoyamaxのレビュー・感想・評価

柳生一族の陰謀(1978年製作の映画)
3.9
東映キャラ祭り

1966年以降打ち切りにしていた時代劇復興を目指して12年ぶりに製作した東映の大作時代劇。
お話としては徳川秀忠の跡継ぎを巡る「仁義なき戦い」ということで、、


萬屋錦之介 千葉真一、松方弘樹、丹波哲郎、原田芳雄、三船敏郎、成田三樹夫、大原麗子、志穂美悦子、真田広之等々とですね、こんなに一堂に会していいのだろうか?と、悶絶する豪華メンバーです。
(遠い昔にも観た事ありますが、その時はこの豪華さに気づきませんでした。。)

「あの」萬屋錦之介と「あの」丹波哲郎の対決!
「あの」原田芳雄と「あの」三船敏郎が1画面に収まってるところ!など、、

これまでの出演作での存在感を思いながらその「対戦カード(?)」を思うと「オールスター映画」の意味を存分に味わえるというもの。(私個人はそんなに観てきてませんが、、)

千葉真一演じる柳生十兵衛は、白土三平や小島剛夕あたりの劇画から出てきたかのように、出てきた瞬間から「間違いなく絶対につよいでしょ!」と思わせる「最初から完成されたキャラ」になっています笑

その千葉さんが準主役のせいもあるとおもいますが、アクションに関しては、以前からのチャンバラというよりも若干JACのアクロバティックなテイストが強め。

物語の主軸は当然「跡目争い」でありますが、濃いキャラと濃いキャラのトーナメントサヴァイバルのような様相もあるので、映画を引っ張るのは登場人物のキャラの濃さですね。このあたりはよくも悪くもなところというところはありますが、、、、
誰と誰が最後に戦うのかというある意味、少年漫画の王道的展開に徹しているので、ストライク「ど真ん中」の見方であればかなり熱くなれます笑

ラストの有名なセリフはあの大仰な言い回しで、少なくとも一回は自分で真似したくなるインパクトです笑
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