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アジアの嵐のkazu1961のレビュー・感想・評価

アジアの嵐(1928年製作の映画)
3.4
▪️Title : 「アジアの嵐」
Original Title :「Storm Over Asia Potomok Chingis-khana」
▪️First Release Year:1928
▪️JP Release Date :1930/10/31
▪️Production Country: ソ連
🏆Main Awards :※※※
▪️Appreciation Record :2020-529 再鑑賞
🕰Running Time:87分
▪️My Review
元々は無声映画ですが、吹き替えによる、サウンド・トーキー版が作られているのでそちらで鑑賞。
本作は、エイゼンシュテインと共にソビエト映画の基礎を固めたプドフキンの代表作の一つです。
エキゾティックな外蒙古の処女地での撮影が見どころで、蒙古民俗の解放闘争に題材を取っているものの、英米を始めとする資本主義国へのかなり赤裸様な批判姿勢等に、社会主義プロパガンダ映画としての性格がうかがえます。
しかしながら全体的にはパワフルな娯楽作となっており、活気あふれる冒険劇とソビエト社会主義のプロパガンダ、そして民族学的なドキュメンタリーを融合させた珍しい作品でもあります。
扇型に広がる騎兵隊の縦列が地平線を埋め尽くすシーンではスケールの大きさを感じさせる画面構成センスが発揮されていて、キュービズム風の見事なモンタージュシーンと共に本作の個性を際立たせています。
この作品は、さまざまな象徴的モンタージュを駆使して、心理描写にも優れ、『母』と並んでプドフキン監督の代表作となりました。

物語は。。。
モンゴルの遊牧民バイールは商売による諍いから英国人の仲買人と対立し、山岳地帯に逃げ込んだのをきっかけにソ連のパルチザン部隊に身を投じる事になります。やがて彼は英国軍に捕らわれ、ジンギス汗の末裔として祭り上げられる事になるのですが。。。

▪️Overview
「生ける屍」に主演して日本にも知られているフセヴォロド・プドフキンが自ら監督に当った映画で脚色はO・ブリック、撮影はプドフキンの片腕として「セント・ピータースプルグの最後」等を手がけたA・ゴロウニヤ。主役を演ずるインチンノフは純粋の蒙古人である。因に此の映画は別名「ジンギスカンの後裔」とも言われている。(参考:映画. com)
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