毎年桜の時期になると観
たくなる映画🌸

今も昔も変わらない横浜
の大岡川(他にも野毛山動
物園、戸部駅等)に咲き誇
る満開の桜が画面に映っ
ているのを観るとホッと
するも、今はなき横浜日
劇が登場すると残念な気
持ちになる。

前作からカラーへと変わ
った映画版第2弾。

横浜の暗部と明部のコン
トラストが美しく切り替
わり、川の利権を巡る物
語は、まさしく「遥かな
時代の階段を」の通り幻
想的な雰囲気の中でマイ
クが白い男と対峙する印
象的なディープなヨコハ
マを切り撮った記念碑的
で大好きな作品。

【日本映画】最低限見るべき平成の10作品(1989〜2019年)
https://narcos.hatenablog.com/entry/japanese-movie-heisei

インスタはじめました！
濱マイクシリーズ
↓
https://www.instagram.com/p/CCGPvU_BQsY/?igshid=1jbt3w60jfmn4

帰って来た母、リリー。
川で暗躍する、白い男。
横浜黄金町を根城に活躍する
私立探偵濱マイクに
忍び寄る危機…
白刃と弾丸の交錯する運命は？

「遥かな時代の階段を」

林海象監督、永瀬正敏主演の私立探偵濱マイクシリーズの第二弾です。モノクロからカラーに変わり、正にその変化した時代の色を鮮やかに見せるスタイリッシュな映像、そしてその時代の日活ハードボイルドを思わせる渋く、そして熱いストーリーが展開されています。

母リリーが帰って来た。幼い時に自分と妹を捨てた女が。マイクは妹に会うなといい立ち去る。その頃、黒狗会の幹部たちは勢力拡大の為、川の利権を狙い始める。川には戦争後から手を出してはいけないと言う掟が存在していた。白い男に殺されると。その中でマイクは中山刑事の脅しともとれる依頼を果たそうとしていた。だが、それは白い男に近づく危険な仕事だった。

前作よりハードボイルド度合いが上がりましたね。しかも分かりやすく。ハードボイルドってのは…やせ我慢なんですよ。権威に対しても、恐怖に対しても、悔しさに対しても、やせ我慢してでもクールに立ち向かう…そのスタイルなんですよね。今作の若きハードボイルド探偵は正にそれ、でした。クライマックスの林海象らしい（アングラっぽく見えますが…日活時代の清順作品を観てもらえば…わかります）映像美とリンクしたハードな展開は正に日活(^^)

出演したメンバーもまた渋い…。母リリーに鰐淵晴子（アングラ系だ…）、白い男に岡田英次、そして前作に続き宍戸錠。更に坂本スミ子さんが濱のメリーさん役か。若き杉本哲太さんも本来の暴力性を曝け出し好演してます。この方々が出るだけで物語に真実と虚像の狭間のような世界観を作り出してます。

ストーリーの根幹となるマイク、リリー、白い男の関係が怒れるマイクの心を更に傷つけていくのが…つらい、青年が強大な大人たちに翻弄されながらも…負けまいとする姿がまたつらい…がそれゆえにクールでカッコいいんですよ。そこがハードボイルドなんです。

林海象監督は今作でカラーに切り替えてますが、その映像美は日活後期の清純美学的な絵面かなと思います。色彩が飛び抜けて出てくるシーンはそうですし、ブルーのフィルターを掛けてるかなと思うシーンもありました。また懐古趣味、退廃趣味的な感じ…ノスタルジーが前作から引き続き出てますよね。それを横浜の街で探して作った感じ。

劇中のマイクの名画座からリリーのストリップ劇場と言う場末感、懐かしき景色であり、どこか生暖かさがある雰囲気が私…好きです。曾て浅草そばに居を構えた時も、その風景がすきで決めました。今はもう横浜も浅草も更に変わり、外人さんばっかりでその風景もないんでしょうかね…。白い男の様に寂しく感じます。

やはりコイツはカッコいいです。2作目もオススメですね。（唯一ラストの歌が…前作の方が100倍良いんです…。）

• #滝の90s傑作選

永瀬正敏主演の伝説の人気シリーズ第二弾！
濱マイクシリーズです。色々事情があり、第二弾からの鑑賞です🎬

探偵の濱マイクが、裏組織「黒狗会」と川の利権を争う物語でした。

確か、高校生の時にテレビシリーズを見て、めちゃくちゃかっこよかった印象があるんだけど、今作では横浜を舞台に謎の事件を追うミステリーとなってます🧐

永瀬正敏が、まだ若くてピチピチしてましたね。林海象監督のアングラな雰囲気が映画に充満してましたね。ヨコハマ・メリーさんと邂逅するシーンや、怪しい黄金町の雰囲気がすごい醸し出されてました。

横浜日劇と言う、かつての老舗名画座が出てくるのも良かった！😎
今はシネマジャックアンドベティになってるのかな？

物語は、分かった様でよく分からん展開なんだけど、アングラ演劇の様な展開は凄かった！😳

今や、黄金町は中国の地方都市みたいになっちゃったけど、90年代の横浜はイカしてますね！
ウンナンの南原清隆や佐野史郎、杉本哲太などの通好みのキャスティングも渋い。
どハマりするほどではないけど、夜の横浜の怪しさがたまらない作品でした☺️

母は相変わらず油断を許さない状況です。ちょっとでも辛い気持ちを紛らわそうと、WOWOWに加入しました。まだまだ、気が抜けない状態ですが、なんとか明日からも生きていきます。