【全てを支配する真理】
「例えば、愛した人が、とても大切な人が、死んで目の前からいなくなるのではなく、最初から存在しなかったとしたら、その悲しみはどれほどだろう。」
うっかり最高得点。
やっぱり名作だった。
4回目だけど、やっぱり名作だった。
言うまでもなくロン・ハワード最高傑作。
ラッセル・クロウの出演作って地味だけど良作が多い。
良いのって「グラディエーター」くらいで派手なものは大体観て損する。
派手なものの中でも「ノア」は酷かったなぁ…
愚痴ってしまいましたが。
この作品はノーベル賞を受賞した世界的天才数学者ジョン・ナッシュの自伝的作品。
…なのですが、これはジョン・ナッシュのことは何も知らない方が楽しめるし、完全にファンタジーだと思った方が良いと思います。
ジョン・ナッシュという名前は隅の方に置いときましょう。
何故なら実際のジョン・ナッシュにだいぶ脚色が施されていて、より綺麗な物語に仕上げられているから。
鑑賞後、wikiで観て「全然違うじゃん。」と思ったとしてもこの作品の美しさは普遍です。
この作品は大人になって観ると色々なことが分かってくる。
天才数学者が解を求め迷いこんだ学問と幻の世界。
様々な難解な数式を解き続けた彼が最後に導き出した答えは万物に存在する真理だと、そう思うのです。