ペコリンゴ

コンラック先生のペコリンゴのレビュー・感想・評価

コンラック先生(1974年製作の映画)
3.4
記録。
心通う教育が「運命」を餞させる。

パット・コンロイの自伝小説を原作とするヒューマン・ドラマ。主演はアンジーパパことジョン・ヴォイト。

黒人だけでコミュニティが形成されるアメリカ南部の島に赴任してきた白人教師コンロイ。数の数え方はおろか、自分たちが住む国さえも知らない子供たちや、白人のために黒人があるという奴隷時代と変わらない教育思想を持つ校長に衝撃を受けながらも、熱意ある教育で子供たちと信頼関係を築いていく。

熱血・型破り。生徒や校長に正しく名前を呼んでもらえなかろうが気にしないジョン・ヴォイトが熱い。

ラスト、死を描いたと説かれたあの曲は、子供たちにとってそれに等しい心境であったと同時に、”つまずいても転ばない”という恩師へのアンサーであったに違いない。