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帽子箱を持った少女のkazu1961のレビュー・感想・評価

帽子箱を持った少女(1927年製作の映画)
4.0
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-264 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋この作品が作られた時代は、ソ連ではスターリンの圧政時代だったんですね。そんな時代にこれだけコミカルでキュートな作品を作り上げたボリス・バルネット監督は素晴らしいですね!!バルネット監督初期のとても素敵で楽しい傑作です!

🖋バルネット監督のその手腕がほんと素晴らしい!当時のソ連映画ならではの大胆なクローズアップやカッティングなどは多様しながらもスラップスティック・コメディのような軽快なコメディに仕上げているのは特筆ものです。

🖋そしてクライマックスの美しいキスシーンにも魅入ってしまいます。

😆Story:(参考: Amazon)
帽子作りのナターシャは、モスクワの帽子店に帽子を卸している。ある時、帽子店へ行く列車の中で貧しい学生イリヤと出会い、彼がモスクワで住む部屋を確保してあげるため偽装結婚する。ある日、帽子店の亭主に代金のかわりに渡された宝くじが当たったことで、さあ大変! その男がくじを奪回しようと血眼になり、さらにイリヤとの恋の行方もからんで、ナターシャをめぐる大騒動が巻き起こる。

🔸Database🔸
・邦題 :『帽子箱を持った少女』
・原題 :『Dievouchshka s Korobkoi The Girl with a Hatbox』
・製作国 : ソ連
・初公開 : 1927
・日本公開 : 1995/05/13
・上映時間 : 68分
・受賞 : ※※※
・監督 : ボリス・バルネット
・脚本 : ワレンチン・トゥルキン、ワジム・シェルシェネビチ
・原作 : ※※※
・撮影 : ボリス・フランツィッソン、ボリス・フィリシン
・音楽 :
・出演 : アンナ・ステン、イワン・コワル・サムポルスキー、パーヴェル・ポーリ

🔸Overview (参考:映画. com )🔸
偽装結婚をしたカップルの恋の顛末を描くコメディ。20年代に発表されたボリス・バルネット監督(「国境の町」「騎手物語」)の単独演出第1作。当時、レーニンの政策によって独立採算制を余儀なくされた撮影所が、宝くじを奨励するという建前のもと、大蔵省をスポンサーにして製作費を引き出したというもの。豊かな映像に満ち溢れている好篇であるばかりか、レーニンのNEP(新経済政策)によって出現したヤミ商人や小ブルジョワの拝金主義を、痛烈に風刺したいわゆる“ネップ・コメディ”の傑作としても位置づけられる。脚本はヴァレンティン・トゥルキンとワジム・シェルシェネヴィチ、撮影はボリス・フランツィッソンとボリス・フィリシン、美術はセルゲイ・コズロフスキーがそれぞれ担当。出演は「女優ナナ」(34)のアンナ・ステン、イワン・コワリ・サムボルスキー、セラフィーマ・ビルマン、ウラジミル・フォーゲリほか。
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