櫻

炎と女の櫻のレビュー・感想・評価

炎と女(1967年製作の映画)
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家族の繋がりは、血縁なのか、戸籍なのか、時間なのか。その解答は当人たちにしか分からないが、当人たちもそれぞれが何を考えているのか理解し得ない。晴れ間の傘が、夫婦間の断絶をより濃くさせる。その苦悩の果ては、私とは何かという命題。どきりとしてしまうくらい、画が精巧。吉田監督は構図の鬼だな。くらくらする。
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