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ブラッド・ダイヤモンドのabeeのレビュー・感想・評価

ブラッド・ダイヤモンド(2006年製作の映画)
4.4
【THIS IS AFRICA.】

名作再鑑賞。

この作品はやはり良い‼︎
とても良い‼︎
レオ様史上最高傑作だと思う。

「ブラッド・ダイヤモンド」。
それはアフリカの紛争地帯で採掘されたダイヤモンドの通称。
人々はダイヤモンドを売った金で武器を買い、その武器で人々は血を流し、アフリカの大地を赤く染める。
アフリカの外に出たら最後、ダイヤの出所は曖昧になり、人々は一粒のダイヤに大枚をはたく。

とても社会派のドラマでありながら流れはロードムービーのようでアクション要素もあり、映画としてとても良くできています。
強いメッセージを持ちながらも観客を楽しませることができなくては娯楽として成り立ちませんからね。

元軍人でダイヤモンドの闇取引を生業にするアーチャーと内乱により家族と離れ離れになってしまったソロモン。
そして「ブラッド・ダイヤモンド」の闇取引の実状を暴こうとするジャーナリストのマディ。

ソロモンの息子を反乱軍から取り戻すことをエサにソロモンが手に入れた特大のピンクダイヤを探しに行くストーリーなのですが、このジャーナリストのマディが登場することでロードムービー的なストーリー展開になり、尚且つうまい具合にアフリカの内乱の実状を見せているのです。

アーチャーとマディのロマンスがストーリーを邪魔しない程度に入れ込まれているのもグッドです👍
こういう素材の作品には下手にロマンス入れると質が落ちますから。とっても絶妙でした。

「アフリカの大地の赤土の色はこの土地で流れた血で染められた色だ。」という言葉を体現する最後のシーンまで、言葉は悪いですがとても美しい。

ソロモン役のジャイモン・フンスーさんは最高ですね。
「グラディエーター」のジュバの印象が強いですが、この人がいると画面に優しさと力強さが出ますよねーー。

ほぼ完璧なんですけどひとつ難をつけるとするとレオ様の「huh?」。
前々から思ってたのですが、彼の「huh?」はめちゃめちゃ耳に残るんですよ、何故か。
あまり柄の良い役柄ではないのでこういう喋り方は別にいいんですけど、あんまり多用するもんだから正直クドいなと思いました。

ということで、レオ様史上最高にカッコいいし、レオ様史上最高に面白いし、レオ様史上最高に感動した。

私の婚約指輪にはダイヤは付いていないことでしょう。
予定などありませんけどねっっ‼︎
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