つっつー

グレムリン2/新種誕生のつっつーのネタバレレビュー・内容・結末

グレムリン2/新種誕生(1990年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

常人が考え得るカオスを遥かに超えるカオスを見た。すごかった。

色んな遺伝子を飲んで色んな新種グレムリンが誕生して、そこでもう前作を超えるカオスは見せてくれて大満足してるのに、更にもう一段カオスが進む。日焼け止め効果を持ったグレムリンがアンジェロ岩みたいになって、考え得る最悪の事態が収束した直後だったから、あれは本当に不意を突かれた。ここまでぶっ飛ばしてくれるのかと、なんかもう感動した。

パパの発明品が後の展開に全く活きないんかい的な感想を前作で書いたけど、今作は前半で出した要素は拾えるだけ拾って展開しててよく出来てた。
基本的に人物は全員使ってる。前作も登場人物は多かったけど、終盤はビリー、ケイト、グレムリン、ギズモだけで展開されてた。今作は終盤までその4人に加えて、女性上司、社長、セキュリティ担当、カメラマン、ドラキュラ、除雪車で家破壊されたおっさんがフェードアウトせずにずっといたから、話の規模がこじんまりしてる感じがしない。ずっと出てるから全キャラがいい感じに終わる大団円も素直に受け入れられる。
そして主人公が研究所にギズモ探しに行ってる時に出てきた『生体電気』のギミックの使い方。暗雲が立ち込めて天日干し作戦が使えなくなった時は詰んだと思ったけど、そこでまた生体電気を使うとはあっぱれ。
更にランボーといい今作は上手い。

ランボー化の前フリとしてギズモいじめを前作より濃厚に描いてたけど、監督は「可哀そうなものは可愛い」という日本人的感性を持ってそうな気がする。正直いじめられてるギズモは本当に可愛い。

1からの正統派スケールアップ続編としてかなり満足度高いけど、制作費すら回収できないくらいの興行収入ってのは意外すぎる。ショック。主演のザック・ギャリガンも万引きで捕まるくらいに落ちぶれたらしくてショック。
来年アニメでプリクエルやるらしいけど、それ終わったら3なのかな。調べたら3の情報は2017年が最後で、以降出てこないけど本当にやるのかな…。

ヨシキのシネマストリップ聴くと小ネタ滅茶苦茶多いんだなぁ。