北斗星

最強のふたりの北斗星のレビュー・感想・評価

最強のふたり(2011年製作の映画)
4.9

まず、のっけから『セプテンバー』にヤラれた!
で、白人のpoliceにはウソの発作。

もう、この時点でこの映画は面白くなるなと確信。


大当たり。ワクワクした。

こんなに心をギュッと強く掴まれたのは、20代の頃色んなことに悩んでいた時期にフラッと立寄った、
『ショーシャンク刑務所』以来かも知れない。

この作品、私の中ではショーシャンクに並ぶくらいの名作中の名作。




2人には初めからお互いに差別心がないんですね。


フィリップの誕生日のディナー。
クラシックは俺の趣味じゃない。こんなの退屈だろ?
ドリスのダンスシーンに、皆が一時仕事を忘れ、痺れた。



ドリスの気のある女性秘書が、実はレズビアンだと知ってガッカリ。


けど、彼等にはやはり差別がない。
ドリスは気持ちいいほど、相手が何を欲してるのかがすぐ分かり、それをサラッとやってのける。あの屈託ない笑顔。真っ白な歯。最近じゃ珍しいほど心がきれい。



ドリスはフィリップの人となりを知るようになり、文通相手にはありのままの写真を送るようアドバイスするが‥。



最後はフィリップがドリスなら自分の世話以外にもっと可能性があるだろうと、彼を自由にする。



‥だけど
ドリスがいない日常。新しい介護人とは心が通じ合わない。




そして、冒頭の猛スピードの車のシーンに繋がる。やっぱりふたりで居るのは最高!



イタズラしながらのヘアカットと髭剃り。
ヒトラーのちょび髭の真似も、鏡を見ながらフィリップの方も愉快そうにしてる。


監督の音楽のチョイスにセンスを感じる。



最強のふたりのその後‥
終わり方も清々しかった。
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