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マイ・ウェイ2のMOCOのレビュー・感想・評価

マイ・ウェイ2(1977年製作の映画)
2.5
「人生に何が起こるかは
重要ではない、どう対処するかが重要だ。
悲しんでなんかいないで何かしろ、人生は生きている人間のためにある。
死者は忘れろ。
何でもいい、とにかくやるんだ」


 前作から数年が立ち、トニーは松葉杖から歩行可能になるほど回復をしたのですが、事故で奥さんと子供をなくし独り身になっており、会社に戻ったポールはウィルの片腕になっています。末の娘サンドラは水泳をやめて、体操選手として活躍しています。
 幸せを取り戻したマドックス家ですが、先妻が産んだ三男ポールがウィルの子供ではない事が分かりポールは父親探しの旅に出ます。手がかりは25年前ネイティ・カプランがウィルの先妻に頼まれてレストラン宛に送った「マーガレットがあなたの男の子を産んだ」という電報だけ。電報の送り主がパートナーのネイティ・カプランであることも手伝って、ウィルは苛立ち末の娘サンドラに辛く当たり妻フラン・デイバリエはサンドラを連れて家を出てしまいます。

 ウィルに頼まれ会社に戻ったトニーは次々と仕事を成功させるのですが、趣味のパラシュート降下の事故で死んでしまいます。

 父親探しをするポールは電報の宛先のレストランで知り合った自殺志願の女性を助け、やがて二人は恋仲になり、二人でポールの父親を探し当てます。しかし見つけ出した父親からは歓迎されませんでした。
 自殺志願の女性はポールが探し当てる父親のことを報告させるためにウィルが雇った役者志望の女性だと知ったネイティ・カプランは呆れてウィルの元を去ります。そしていつしかポールを愛し始めた女性も罪の意識からウィルに雇われたことを告白してポールから去っていきます。

 マドックスの後継者となる息子二人を失った(一人は第一話で事故死)ウィルは死ぬために160キロメートルマラソンに挑戦します。そしてポールもマドックス家のためではなく自分のためにマラソンに挑戦します。
 過酷なマラソンはあろうことか優勝圏内を走るポールに後ろから車が突っ込み・・・。コースを外れ倒れ込むポールを気遣うウィルにポールに付き添っていたネイティ・カプランが言います「大丈夫だ。走り続けろ。ポールは勝てる、きみが助けるんだ。あの(先頭の)選手のペースを狂わせろ・・・」
「彼は私の息子だ!ポール・マドックスが勝つんだ!」
やがて先頭の選手を追い抜きペースを狂わせたウィルは力尽き倒れるのですが、追い付いたポールに励まされ二人揃って優勝のゴールテープを切ります。

 パート1を観た使命感から観た映画です。パート2はパート1ほどの感動はなかったのですが、ラストのマラソンシーンはやはりパート1同様の感動がありました。この映画もDVD化されていない映画です。ラストに流れる「マイ・ウェイ」はウィルの渋い語り口調で感動が増します。

「最後の時が来て
友よ私は胸を張って叫ぶ
ふり返って悔いはない
満ち足りた人生を
ここまで生き続けてきた
それが私の歩いてきた道
マイ・ウェイ

私は愛して笑って泣いた
喜びも悲しみも
いまはすでに消えて
ただ思い出に
私が歩いてきた道は
誰の道でもなく
私だけが歩いた道
それはマイ・ウェイ
一つの道を貫いて
生き抜いてゆくところに
人間の道がある
私は私の道を貫いて
ひとすじに生きてきた
私の道を」
 
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