単純に正義の保安官ワイアット・アープと悪のクラントン一家の対決という単純な構図に収まらないのが名作たる所以だろう。正義と悪の間にいるキャラクターがドラマに深みを与えている。特に虚無感を持ったギャンブラー、ドク・ホリデイの存在は素晴らしい。ワイアット・アープとの奇妙な友情がこの物語の軸となっている。またもう一人、優しい少年ながら兄達と共にワイアット・アープと対決する事になるビリー・クラントンも重要なキャラクターだと思う。後の映画に影響を与えたシーンも所々あり、特に４人の男が横並びで決闘に向かうシーンは格好良い。古い映画だが王道の西部劇の名作として楽しめると思う。
