東京アリス

スパイダーマン3の東京アリスのレビュー・感想・評価

スパイダーマン3(2007年製作の映画)
3.9
【まさかの主人公の「悪」化!試される愛と友情と正義の娯楽アクションシリーズ第三弾】

前知識ゼロで鑑賞したので、主人公のスパイダーマンの「悪」化に驚いた。
弱虫主人公がヒーローになったとて、やはり人間。恋の要素も併せて、揺れ動く繊細な人間らしさを、ハリウッド超大作としてド派手に描いてくれています。

主人公と親友の「悪」化と、本来は純「悪役」に位置するマルコ(砂男)の善人の部分を見せている。テーマは完全な善も悪、いきなり完成された愛もない、「許す」ことを学ぼうというテーマだとわかる、うまい!

でも、ヴェノム(ライバルカメラマン)も加わって、キャラを1人1人処理していく忙しい印象だった。
砂男のビジュアルも面白いんだけど、2のDr.オクトパスには負ける。

叔母さんの結婚観の教えは深いし、危険な香りがする悪いピーターもギャップ萌えしたくらい面白かった。
娘を想うあまり罪を犯したり、野心が募って写真を偽造してしまったりと、共感できる罪の設定もうまい。サービス精神盛り沢山で、ストーリーの展開と、こちらの感情が一緒に走れないままゴールしてたような感じだった。

宙づりキスは他の人としちゃダメだったよね!とか、MJもキスしちゃだめじゃん!とか、個人感覚にうったえるシーンの作り方が上手いなぁと思うのです。

サムライミが大好きで撮ったという「スパイダーマン」が、愛情たっぷりで3作品を作ったということが伝わって、私は満足。
(あんまり比べてくないのだけど、やっぱり「2」が好きでw)
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