東京アリス

天国から来たチャンピオンの東京アリスのレビュー・感想・評価

天国から来たチャンピオン(1978年製作の映画)
4.0
【天国への道中から戻った青年が、別人の体を借りて2つの人生を生きるフコメディファンタジー】

ジャケットイメージのハートフルさよりもコメディ要素が強め。でもラストの味わい深さは期待以上!

「…あなた、○○じゃない…」は他の映画でも好きな表現ですけども、本作のそれ関連のシーンはとってもいい。
主人公ジョー(ウォーレン・ベイディ)のまなざしで、その人かどうかが、恋人ベティ(ジュリー・クリスティ)のみながず、観客もわかってしまうのがニクイニクイ♪
 オープニングでじっくり見せられたジョーの颯爽と走る姿が、映画上、体を借りているレオと同一人物なのだけど、経営者レオがうきうきと屋敷内を走っているようで面白い。

悪役ふたり、特に妻がちゃんと憎ったらしいし、結局クズ同士なのもまたおかしかった。

コメディとして笑わせてもらいながら、「人生はこうであって欲しい」なエンディング。
必要なものとはちゃんとつながれる…そんなラストを見せてくれる。
競技場の電灯がだんだん消えていくんだけど、再会できた2人の心は、むしろ煌々と輝いているんだろうと思えてにんまりなラストでした。

主演のウォーレン・ベイティと、天国ガイドさん(メガネ)のバック・ヘンリーが共同監督なのもなんかいい。
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