東京アリス

ジョー・ブラックをよろしくの東京アリスのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

【死期を予感する大富豪の元に現れた死神と、彼の娘との恋】

シリアスとユーモアのバランスがいい上品なラブファンタジーで、3時間があっという間に過ぎた!

大富豪パリッシュの会社運営の物語と、死神ジョーとパリッシュ二女、スーザンとの恋の二軸で物語が進む。
二人が主人公のようで、混乱なくストーリーもテーマも味わえるのがすごい。

アンソニー・ホプキンスの存在感と、ブラットピットの青年と死神の演じ分けも面白い。キュートでセクシーでミステリアス。そして童貞感がおもしろくロマンチックな不思議なベットシーンになってる。

スーザンが浮かべる微妙な笑顔が煮え切らないと思ったけど、後半に第6感的な感性で、ジョーの言外のメッセージを感じ分けていることがわかる。
ミステリアスなジョーが何者なのかはわからないけど、「ここではないどこか」へ行ってしまうことをちゃんとキャッチできてしまう。

ラスト、スーザンと出会い直した時の会話は、好青年とジョーが二人混ざっているようで…?
それがハッピーエンドを思わせつつの謎を残すラストで憎らしい。
非情な存在の死神だけど、しっかり優しさをもっていて、人間の死の恐怖が和らぐような効果も…というと言い過ぎかしら?

アンソニー・ホプキンスの胸板の厚さと、ドリューの鼻につく超絶ヤな奴の表情も見処!
東京アリス

東京アリス