新潟の映画野郎らりほう

そのときは彼によろしくの新潟の映画野郎らりほうのレビュー・感想・評価

そのときは彼によろしく(2007年製作の映画)
1.2
【ド直球で飛び切り綺麗なお話】


難病。 幼き日の友情と恋。 人の好意に気付かぬ鈍感極まる主人公といった[お約束の内容]を 長澤・山田の両スター起用で描けば大ヒット間違い無し、といった浅い意図が透ける様な作品だ。

幼き日の夢・恋・友情がその後 時を越え結実する展開は《誰もが願う理想であり》綺麗過ぎる。 また、病気の詳細には触れなかったり『この世には物理学等では説明出来ぬ力がある』の台詞が象徴する様に ある種リアリズムを排した《お伽噺》の様な印象を受けた。
『フランダースの犬』が度々顔を覗かせていたが この作品が目指した地点も【ベタだが愛すべき綺麗さ、美しさを持ったお話】なのではないだろうか。 その為『ド直球で 飛び切り綺麗で(ありがちな)素直なお話』を求めている方にはお勧めする事が出来るだろう(勿論皮肉ではない)。




《劇場観賞》